Pegasus Paranoia-3

MobileShip Pegasus class

ペガサス妄想

このページは妄想を楽しむための妄想です。

ペガサス妄想-1  -2 -3 -4 -5 -6 -7  ホワイトベース黒歴史


2009/5/19

●現在、「ペガ○ス級」での画像検索一位(被リンク、言及の類は無論ゼロ)。通常検索だと前ページが39位で当ページが40位、前々ページ「ペガサス妄想」は存在せず・・・という訳で「ペガサス妄想」のメタタイトルを「ペ○サス級妄想」に変えて当ページを伏字化しました。なお、「ホワイトベース」だと数百位〜数千位かと思いますがこっちは元より捨ててるので何ら問題ありません(商品名を変える必要がある場合は「ホワイトホース」にして下さい、二万年後に)。

●「リメイクは全く同じでなければダメだ」という意見もあるとは思いますが、それに対しては「同じまま繰り返すのは情報の劣化だ」と答えさせて頂きます。今やるなら今の言葉に翻訳しなければなりませんし、実写にするなら実写用のストーリーとメカに翻案しなくてはダメです。よってガンパラは妄想の羅列サイトなので「そこまでやる必要ないのでは?」という所まで踏み込む必要がありますが、修行不足につきまだまだ妄想が足りません。

●第27話より
オス「右足ブロックの人員退避、終わりました」
マー「下から一機接近、ゴックです!」
ブラ「予想通りだ・・・今だ、踏み潰せ!」
ジ兵「ヘヘッ、弱点の艦底がまる見えだぜ・・・な、何ッ!?」

 岡崎コミカライズのアレは、モニターを叩き割るアムロと同様の嘲笑ネタの一つなのですが、好きなんですよねぇここだけは・・・。WB はあの状況下ですから艦長には柔軟な発想力や決断力が相当に必要なはずですが、それを見せる場面が少いのが難で、イライラ声で「左舷弾幕薄いぞ!」だけでは説得力を出しえません。

●第3X話より
オス「それから、これがバンマス中尉の操艦時の実戦データだ」
カイ「被弾率がまるで違うな、シミュレーションだと素人同然なのに・・・ミーライさんって天才?」
オス「さあ・・・単に運がいいだけなのか、それとも並外れて少尉の勘がいいのか・・・」
カイ「勘か・・・なるほどね。で、結局どっちにするつもりなのかねえ、艦長さんは?」

 ペガサスの形状は横に広すぎて被弾率が高いのが大きな欠点。オリジン冒頭で補給艦と言い逃れている事から、戦闘艦よりもむしろそちらに近い形であろう事がわかります(ガンタム世界の補給艦の形は不明ですが、両軍の輸送艦の形状から双胴式の可能性高し)。また、形状その物が戦闘に向いていないと考えると、ガンダムが後にあれだけ作られたのに、後世にほとんど建艦されていない事の理屈が付きます(形状が横に広がっている事の利点としては、せいぜい姿勢転換に要するエネルギーが低くてすむ、つまり小回りがきく事くらいでしょう)。
 するとここで、じゃあブライト達はそんなダメ艦で何で生き残れたのかという疑問が出るので、困った時のオカルト頼み、「ミライは星まわりがいい女性」という公式設定もありますが、ガンダムですから当然NT。なお、戦後に監禁されなかったのはいいとこのお嬢さんのためか、データを握りつぶしてもらえたのか・・・まあとにかく運がいいということで。

●ブライトに「参謀」は絶対欲しいけど新キャラを足すのも何なので、人畜無害なオペレーターをスーパーハッカーにして、ブリッジには黒人のおねーさん(局側の要請もあり)。あとシャアの部下がむさいオサーンばかりっていうのも何なので、マイヨプラートよろしく少年隊で、それからそれから・・・。
●ホワイトベースのリファインは、大河原氏のアイアンワークス表紙とかいろいろあったのを失念していました。他にも色々忘れていると思いますが、とりあえずウェブで目に付いた物をリンク→ガンパラ雑記-1 ガンパラ雑記-3
●「左舷銃座何やってんの!」を今やると「ファランクス導入してないのかよ」と突っ込まれる問題は放置中のまま、解決策はいまだ浮かばず。
●ムサイのカタパルトは、艦底から長〜い棒がせり出してる方がいいかも(かなり細いため画面ではオミットされたという事に)。足乗せ式は方向が固定されてしまう上に長さも制限されてかえって不便だという・・・オリジン設定では元々戦闘用の艦ではないので金のかかる改造はできませんし、MSの着艦には空母の様な甲板の必要もありません。なお、後方に射出するのは無論ガンパラでは却下です(あれは見ての通りヤ○トがネタ元ですしねぇ)。
※あ、これは例によって「妄想」の考え方ですので、外道ではなく正道を歩まれたい方は「カタパルトの話」でググッて下さい。
●映像作品中では、ブリッジに直撃すると機関部がなぜだか大爆発して霧散、この間約5秒というお約束でも、ここでは沈むまで5時間近くかかる想定ですのでその辺はよしなに。
●エアロックは側面にもう一つ増やしてもいいかも。つまりオモチャが3つに分離できると楽しいかな、と・・・。まあ戦闘中にハッチを開けたら被弾するのは明らかでどう見ても失敗した設計ですが、逆シャアの時代にもしっかり続く罠・・・(何かメリットは・・・ダメだ全く思いつかない)。
●翼の下にレーザーレーダープローブをミサイルの如く並べてもいいかも。まあ、ガンダム世界には存在しないガジェットですけど(大昔のシャトルガンダム除外・・・あと種に似たようなのがあったかな)。
●お皿型ビーム砲って、アイザックに応用するとカッコいいかも・・・いやアストレイなリングユニットでオブジェ風に遊ぶのもよさげか。
●ハッ、「艦底装甲脱落」って、この発想ロボに応用するとムチャクチャカッコいいぞ・・・ってそれは大昔にFSS冒頭で既出だ!



2007/10/7

※以下は毛創社「宇宙の超兵器シリーズ69 ペガ○ス級の謎と真実」(ブラック・O・ウマスキー著/北尾眞人訳)からの抜粋です。

執筆者紹介
「ブラック・O・ウマスキー」
 サイド2・グリーンマウンテンに在住する兵器研究家。その活動歴は25年に及び、「知られざる研究者」としてごく一部でのみひそかに知られる。趣味は電波の観測、モットーは「心はいつも中二病」。なお、空から落ちてくる押しかけ二次元美少女花嫁を随時募集中。

まえがき
 一昨年、ガンダーシリーズの開発がサイド7主体で行われたという情報が入ったのは驚きでした。私はガンダーは宇宙で作られたのではないかと昔から疑ってはいたのですが、サイド7は単なる試験場にすぎないという微動だにしない定説の前に、ずっと手を出しあぐねていたのです。しかしこの情報の存在により、開発場所の改竄が行われていたのならペガサス自体も同様に該当するに違いないであろうとの確信を深めました。地上艦を宇宙で使用する、もしくは宇宙艦を地上で使用するのはナンセンスでしかありませんが、宇宙での開発ならば「宇−地両用艦」として大気圏突入能力を有するのは当然の事です。
 そして「ペガサスは宇宙製である」という常識を覆す視点からこの艦を捉え直した事により、今までの数々の疑問が一気に氷解しました。結論を一言で言うと、「ペガサスは失敗作の実験艦」です。戦果こそ史上最強ではあるものの、その実態は今まで言われてきた様な最強艦などではありません。
 ただしこの艦に関する軍による史実の隠蔽、改竄点は極めて多く、まだまだ真相は闇のベールに包まれています。しかし私の調査研究はまだ不完全ではあるものの、定説に縛られて身動きの取れない研究界に今こそ最初のメスを入れるべく、ここに本書を上梓する次第です。


解説

「ペガ●ス級 軽戦闘MS空母」
 ペガサスは公式な記録上はジャブロー製であるが、宇宙(おそらくルナツー工廠)で製造された地上用実験艦であると考えて間違いない。しかし明らかな失敗作であり、誰が見ても一目でわかる様に大気圏突入の着地成功率は相当に低い。とは言え、地上艦を宇宙で養い続ける訳にもいかない以上は軍としても突入実験を行うしかなかったであろうし、配備されたクルーもその多くが年少兵であったのも、彼らがモルモットであった事のいい証拠である。ペガサスが地上においても捨て駒扱いされ続け兵員がほとんど補充されずじまいだったのも、失敗作であるならば当然の措置と言えよう。

 本艦はV計画の中枢的存在であるが設計に問題が多く、機動鋼人ガンダー 第二話「ペガサス強奪指令」において225名の乗員と乗艦予定の 整備兵他200余名の大半が死傷し、セントラル&ボトムブリッジも 時限爆弾で失った事により早々に見捨てられた。 第三話「ルナスリー崩壊」以降は現地徴用兵 を主とした500名で運用され、最終的には 128名(密航者3名含む)が生還しているが、? 非正規乗員ばかりの実験艦が黒歴史上最大の 戦果を残せた理由は今もなお大きな謎である。
 ペガサスはミノフスキー・フロートによる15mの浮遊力を持ち、 イグニッション・レーザースラストブースターを接続して大気圏 の離脱も可能だが、足が遅いため他艦との協調運用は困難。 ただし極低速時の隠密性は高く、白銀色の制御鏡面装甲は 写真すらも欺瞞する全波長電磁場隠蔽力を有していた。砲の全長は伸長時で170mにすぎず火力は巡洋艦に及ばないが、 円盤状のメガビームキャノン&高機動スラスターは高い能力を発揮した。

  なお、元々宇宙用装備はオマケ扱いだったため、ジャブローで大きな改装を受けているが、果たして宇宙に上げる必要があったのかは大いに疑問である。カーゴブロックを挟み込む方式は地上では安定性に優れる利点を持つが、宇宙空間での効果は無く、元々方式上からしてロクな能力は発揮できない(元々宇宙用装備はオマケ扱いだったため、宇宙に上がる際にジャブローで改装を受けて強化はされているが、所詮付け焼刃にすぎない物であった)。すなわちこれは、地上艦の宇宙運用というデータの取得目的であったのは明白であると言えよう。

 MSベッドは10床+2床を入れられるが、 武装整備力等の不足により、運用数はわずかに平均6機、最大8機にとどまった。サラミス級でさえ最大6機が入るため、ペガサス型の形状の艦の開発が以後停止したのはこのためであるが、地上運用時の整備性は優れるためか、以後はごく少数が実験用に時折建造されている。



2007/9/30
付記

 一般的には「新技術の粋を尽くした最強の艦」として高性能さを称えられる本艦であるが、元々新技術実験艦であるためか設計には問題点が多い(実際の運用よりも技術的興味が重視されている)。またそもそも、この形状とコンセプト自体が根本的な問題をかかえており、戦闘艦として見れば完全な失敗作であり、よって早々に見限られたのは当然と言えよう。後のいかなる時代においても、このペガサスタイプのシルエッの艦は主力となっていないどころかほとんど建艦されておらず、ごく一部の実験艦にとどまっているのもその確たる証拠である。なお、参考までに以下に具体的な問題点と長所を記す。

「問題点」
●MS用ベッドは元々10床を積めるものの(限界まで積み込めば12床分入るが運用は不可能)、携帯火器その他の整備能力が不足しており(設計上のミス)、このため実際に使用されたのは6体にとどまった。だがこれでは、MSの稼動率が三割(当時のジムの平均稼働率であり、新兵器であるためトラブルが多かった)ならばわずかに2体の投入しかできない。とはいえ、ペガサスにおけるそれは7割以上と極めて高く、これは本来の数を積めなかった事が幸いして高い整備性を獲得した物と考えられる。
●足が遅い。空母としては充分に高速なのだが巡洋艦並みの速度は出ないため、他艦との協調運用が困難。
●二隻の艦とカーゴブロックを接続する形状は補給艦に良く見られる物だが、前面投影面積が大きい。また、形状の複雑さからくるバランスの悪さ解消のため高機動スラスターの使用量が多く、燃料の消費速度が早い。
●全長が短いため、主砲の火力が弱い。
●中央のカーゴブロックが大きすぎるためエンジンが負担を強いられる欠陥設計であり、実際にも始終不調続きであった。

「長所」
●カーゴブロックの巨大さゆえに居住区画が比較的広く、規定の倍近い500余名の人数を収容できた(とはいえ日常生活と比べれば異常な狭さであり、ソファーなどは一つたりとて存在しない)。
●カタパルトは狭いものの後部甲板が通常の陸上艦より広く、大抵のVTOL機が着艦できた。
●メガビームキャノンは信頼性に多少難があったが対空能力は高く、多くの敵MSを返り討ちにした(対空機銃ではMSを撃破不可能)。
●高機動スラスターが多く設置されており、敏捷性を利用した高機動戦法で敵を翻弄した(これには船体のコンパクトさも手伝っている)。この戦法は使いこなしが難しいため一般的ではなかったが、非常に高度な操艦技術と的確な判断さえあれば敵を翻弄する事は充分に可能であった(ただし、実際に行えるとは艦の設計者も想定していなかった様である)。



2007/10/7改稿

●「発進プロセス」
1 前方のベッドが直立し、右側に移動。
2 同時にガンダーのベッドも直立。
3 踏み台が左横から伸びてきて、4m下の床に降りる(ガンタンクのあった位置)。
4 ベッドから一歩だけ踏み出して踏み台に脚を置く。
5 メカニカルアームが動き、プラズマソードを背中に接続。
6 同時に床からビッグシールドとビームライフル(orハイパーバズーカ&ビームガン)がせり上がる。
7 それを握り(ビームガンは左腰のジョイントに付け)、腰をグッと屈める。
8 踏み台が4m上昇し、次に左にスライド。
9 正面の巨大ハッチが開く(エアロック使用時は、踏み台が若干前に動き、背後のサブハッチが閉じてからエアーが抜かれ、ハッチが開く)。
10 誘導灯が点灯、発進。

'07/9/30
'07/10/7修正


2007/10/15改稿
■MS発進手順

 専用のパイロットスーツとヘルメットは二つずつあり、置いてある着替え室は2階と4階の二箇所のみです(他の小さな着替え室には一般兵用のみしかありませんが、一階の大着替え室には共用の物があります)。

●「搭乗プロセスA (アムロ、中央ブロック2階)」
1 「各員第○戦闘配備、レイ曹長、出撃よろしくて?」と通信。「またいきなりか・・・」とぼやきつつ、部屋を出て廊下をl移動。
2 2階の着替え室に入り、スペーススーツを高速全自動着用。
3 エアロックに入る→出る。
4 巨大武器整備室の簡易通路(普段は邪魔なので横に寄せられている)を走る。
5 ゴンドラに乗る→上昇→ゴンドラから降りる。
6 ガンダーの胸まで張り出している足場を歩き、コックピット内の整備兵(前もってエンジンを点火)と入れ替わり、ガンダーの三重のハッチを閉じる。
7 足場が下がる。

●「搭乗プロセスB (アムロ、5階)」
1 Aと同じ。
2 エレベーターに入る→出る。
3 4階の着替え室に入り、スペーススーツを高速全自動着用。
4 エアロックに入る→出る。
5 MSデッキの簡易通路(邪魔なので下げている事も多い)を移動。
6〜 A と同じ。

●「搭乗プロセスC (アムロ、制服でブッリジ)」
1 艦橋でキーボードを叩いているアムロに出撃命令が下り、エレベーターに向かう。
2 エレベーターから出る→少し移動→また入る。
3 エレベーターを出て4階の着替え室に入り、パイロットスーツを高速全自動着用。
4〜 B と同じ

●「搭乗プロセスD (アムロ、パイロットスーツのままブリッジ)」※最速
1 Cと同じ。
2 エレベーターに入る→出る。
3 着替え室に入る。
4 エアロックに入る→出る。
5 巨大格納庫の下へとゴンドラで降りていく。
6〜 A と同じ

'07/9/30
'07/10/15修正


ガンダー第十話 「プリンス、散る(仮)」脚本より抜粋

 ペガサスのインパクトキャノン(28センチ連装砲)とメガビームキャノンの高速連射の前にガウは成すすべもなかったが、直撃を与え続けても空中で粉砕するまでには至らなかった。
オ 「ビッグモスの一機、こちらに向かってきます!」
ブ 「カミカゼか!? 回避はできるか?」
ミ 「無理よ、ビルが邪魔で・・・砲で壊してくれれば別だけど」
ブ 「いや、間に合わん。主砲で叩くぞ、艦首を持ち上げろ!」
セ 『艦を傾けます、全員急いで何かに掴まって下さい』
 ペガサスの前脚が持ち上がる。
キ 「キャッ、床が・・・」
 高さ60メートルを誇る「ニューキングドーム」の巨大天蓋を艦橋が突き破り、次いで前脚が姿を現してバリバリとドーム全体が崩壊してゆく。横に倒していた艦橋の上のアンテナが復元し、艦首の主砲(ハイパーギガキャノン)が伸長する。主砲は連射に15〜20秒を要するため、砲撃のチャンスは一度しかない。
ミ 「仰角27・・・28・・・29・・・30!」
ブ 「主砲、発射!!」 
(以下略)

 その二日後。
オ 「エンジン不調の民間機が着艦を求めてますが、どうしますか?」
ブ 「確かに民間機なのだな?」
オ 「はい、間違いありません」
ブ 「・・・仕方ない、後部甲板に着艦させろ」
イ 『かた・・・き・・・ガ・・・様の・・・』
ミ 「様子が変ね・・・まさか?!」
イ 『ガルマ様の、仇〜ッ!!』
ブ 「いかん、全員伏せろ!」
 ブリッジの下に激突する民間機。ただし、艦への被害はごく軽微であった。
ミ 「艦は無事だわ・・・爆弾は積んで無かった様ね」
ブ 「という事はやはり民間人か・・・連邦軍に恨みを持つ者か?」
オ 「わかりませんね・・・とりあえず消火作業が終わってから調べさせます」
(中略)
カ 「女が一人だけだ。見事なバーベキューだぜ、見るかい?」
ア 「いや、遠慮しとくよ」
カ 「しかしどっかで見た様な気がするけど、誰だっけかな・・・」
 カイは「ホレッ」とススの付いた遺品をアムロに放り投げ、横からハヤトが覗き込む。
ハ 「ん、本人と恋人とってとこか」
ア 「随分綺麗な人だったんだな・・・」
 「ウィーン」 ハヤトの腕時計が鳴る。
ハ 「はい、コバヤシです」
リ 『みんなこっちに来いよ、ゼオンの連中が久しぶりにライブ放送流してるぜ』
 (以下略)


 制作無期限延期中である「機動鋼人ガンダー」はフィクション部分が多いと言われるが、この第10話の一部だけでも迫力あるペガサスの戦いのイメージが充分に伝わってくる。なお、脚本の後半のくだりの初稿は'94年に書かれており、大筋は上の物とさして変わっていない。

'07/10/6
'07/10/15微修正



筆者あとがき

 ペガサスを復元したい!という思いに突き動かされて始めた研究でしたが、研究開始から十数年を経てもなお、真のペガサスの姿すらまだおぼろげにしか見えず、日々この先を考えると暗澹たる思いに襲われます。
 もう棺桶に半分片足を入れた後先の無い歳になると、日々の過ぎていくのが弓矢の様です。手をつけなければいけない事は山ほどあるのに手を出せず、付ければ付けたで一向に先に進みません。このペースだと、予定量の千分の一の研究すら成しえずに人生を終えていく事は目に見えていますが、今更後戻りもできず泥沼の様な状態が毎日続いています。何の因果かはわかりませんが、もはや研究者の業としか言いようがありません。

 本稿の執筆中、屋根裏で家族達の遺品を整理していた際に、エンジニアだった私の父が若い頃にMIP造船のアイランド・ラージ工場に勤務していた事が今頃になってわかりました。調べると入社後間もなく「造船」の文字が社名から消えたとの事なのですが、生前何も教えてくれなかったのは、おそらく造船業が四十数年前にして既に斜陽産業であった事もあるのでしょう。しかし、全く自分はいい歳して何をやってるのだろうかと情けなくなります。歴史研究などという「何一つ作る事の無い」因果な物より、歴史を作る事の方がどれだけ大切であるかを私が身をもって知った時は、既に人生の持ち時間の大半を失ってしまった後でした。

 まあ自身の愚かさを呪っても仕方の無い事にすぎませんが、しかし今生においては何一つ価値が無い物にすぎずとも、数百、いや数千年後かもしれませんが、いつの日か私と妄想を同じくする者が現れる可能性はゼロではないでしょう。よってはるかな未来のその時に、この研究が大きな力となるであろうと信じて、まぶたの裏にその大いなる雄姿を夢想しつつ、これが最後になるであろう筆を置く事とします。

 ブラック・O・ウマスキー 
('0710/7)


2009/5/19最終更新

  
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