風間洋(サンライズ) |
Gunder Paranoia ガンダムの命名に関する重要な件について
風間洋さんはTwitterを使っています_ 「@kitaoyasoji
R50は特色ではありません。ガンダム以前からカラーチャートにあった色です。ディーンの長谷川さんは、メイン色指定を担当されていますが、彼が太陽色彩さんに発注した色でもありません。」
風間洋さんはTwitterを使っています_ 「@kitaoyasoji この記述では...、
以上の通りです。なお、当ページの五年以上前の記事には修正を加えず残しておきます。
タイトル下「シャアピンクの正式名は「太陽カラーR50」(←ここ、未来のガノタ常識)」←「正しくはシャアザク専用の特色「太陽カラーR50」(←ここ、未来のガノタ常識)」
タイトル下「正しくはシャアザク専用の特色「太陽カラーR50」(←ここ、未来のガノタ常識)」←「シャアピンクの正式名は「太陽カラーR50」(←ここ、未来のガノタ常識)」
「(新たなる特色「R50」を発注した)」←「(R50を指定した)」
太陽色彩的には無論ただの「新色・50番目のレッド」のはずですが、サンライズのスタッフ的には、シャアザクのために特注した新色「シャアザクレッド」とかいう感じで呼ばれていたのではないかと想像します(現場で勝手に色に名前付けちゃう事は多いと思うけど、どうなんだろ?)。(←マチガイです、2022/9/28)
風間洋さんはTwitterを使っています_
「制作現場の現実や経験を書かせて戴く場を得ました。☆タイトルやリードは内容そのものではありません。本文をお読み頂けますよう、お願い致します。
『ガンダム』シャアのMSがピンクなのはナゼ? 都市伝説「絵の具が余ったから」はホント? _ マグミクス
かちょー嘉一さんはTwitterを使っています_
「何度か流れてきた「『ガンダム』シャアのMSがピンクなのはナゼ?」と云うコラム、執筆されてるの風間洋(河原よしえ)さんじゃねえかあああ。信頼性抜群でコレは『都市伝説』を終わらせるに値するモノなのでは。
グレメカ発言という「ポツダム宣言」から6年後の「サンフランシスコ講話条約」…みたいな。でもいまだ敗戦を信じない横井さんや小野田さんも散見されます。記事を【著者プロフィール】までちゃんと読めば"風間氏が誰なのか"くらいわかるはずですが、そもそもウェブ記事は20%しか読まれないという現実の壁…Webサイトの文章は2割しか読まれない前提でデザインすべし!|スタッフブログ|東京都新宿区のホームページ制作会社
- ウェブラボ
なお、私がこのページを作ったほんの10年前は「都市伝説」と呼ぶ人は多くはありませんでした。「オタクトリビア」であり「ガノタ常識」で、ウィキにも載ってたくらいです…ヤレヨレ。
所詮ウェブの記事やつぶやきなんて、いとも簡単に削除されて消えてしまう儚いものに過ぎません。バーザムが不人気だった"黒歴史"と同様に…。
という事は、シャアピンク問題自体すらやがてキレイサッパリ消えてしまうのでしょうが、「常識がウソだったとわかった驚き」は消されずに残るはずです、永遠に。
○「情報の否定が困難」なら、新たなトリビアを広めればガセピアは自然に消える(はず)。「シャアピンクは"R50"というガンダムのために作られた特別色である」(←マチガイです、2022/9/28)
Kiyubaru
きゆばるさんはTwitterを使っています_ 「これは 1980年代のセル絵の具のカラーチャートです。 「三起社 Sankisya」という会社の絵の具です。
実際に、フィルム時代、アニメ業界で多く使用されていた絵の具は「スタック Stac」と「太陽色彩
Taiyo-shikisai」ですが、そのチャートは残念ながら見つける事ができません。
おそらくこれです(R50は見当たらず)。「三起社」とあるので太陽色彩のOEMと思われます。
○クレオスが「当時のアニメカラーを元にしたガンダムカラー」を作っているのだけど、「太陽カラー」「太陽色彩」と入れてもヒットしないナ…ま、そんなものか。
○シャアザクの色を決めた(新たなる特色「R50」を発注した)(R50を指定した)(2022/9/28修正)人は、無論ガンダムの色指定の担当者。よって長谷川洋氏と考えて間違いない。スタジオディーン
- Wikipedia
○社長引退後もまだ燃えています。4_29
えいが上映「鳥取県西部&山形県鶴岡の民話」 _ わらべ館 [童謡・唱歌とおもちゃのミュージアム]
既に不要となったため頭から引っ込めました↓
最後に一句。「風説は 風の間に 消えにけリ」…おそまつ。
では、これにて終了…いやまだだ、まだ終わらんよ、"クワトロ(とエマ)のノースリーブ問題"やあれやこれやのガセネタが残っている…。
ねこまたや Animation Color Chart 太陽カラー(太陽色彩)データサイト
■R50 | (223 125 133)←参考用カラーチップ |
■R50 | (227 131 134)←2度視野XYZデータから計算された色 |
■R50 | (223 130 135)←10度視野XYZデータから計算された色 |
※一般的なPC用モニターは、正しい色を表示していないため御注意下さい。なお、上の三つが全部違って見えた人は、眼医者…いや精神科に行くか、一流芸大の門を叩いて下さい。
ここまで気にするガンプラモデラーも流石にいないと思いますが(少なくとも検索では見当たらない)、「ヲタクの神は枝葉末節に宿る」とも言うので一応。
なお「各種印刷媒体」においては、公式の色設定自体が改竄され、思いっきり「赤寄り」に変わっているので御注意下さい。ザクのカラー設定の変遷はシャアザクについても同様で、公式は1999年に塗り直された物です。
あ、個人的には「都市伝説という形であれば特に構わない」というスタンスです。普通に考えれば「都市伝説=風説、マユツバ、ウソの代名詞」ですから、ネタにマジで突っ込むのも野暮でしょう。ただし、トリビア(=事実)としては当然アウト。ここで問題なのは、それが一般的に事実と信じられている(ウソネタが真に受けられてしまっている)事にあり、ウィキに書かれていたなんてのは完全にアウト(←あ、過去形ね)。この風説の根の深さは、お恥ずかしながら、かくいう私も何の疑いも無く信じていた程です(風説の発生時期は不明ですが、あまりの根深さから、相当以前に遡れるのではないかという気がします…なんとなくですが)。
しかし、この広いウェブでマトモな事を言っているのが、ギロチンさんと私とわずかな方々(私のツイートへの12リツイート+11いいね)しかいないというのは異常すぎるため、しばらくぶりに調査。もう随分前ですが「ウッキー!」と元を断った事の影響が、ようやっと表れてきた様です。
一度は聞いたことあるガンダムの都市伝説は嘘だらけ シャアザクがピンクなのは画材が余ってたから ← 嘘 など:はちま起稿
おっけー! ただしコメ欄は事実誤認のオンパレードにつき御注意を。
ビルバインスレ足のチューブはなんなんだろう鳥イメージで背中に大砲 - ふたろぐばこ−二次元裏may@ふたば過去ログ保管庫
良スレ発見。
シャア専用機の色 _ アニメ漫画の都市伝説
書き手の姿の見えないコピペの増殖とて、小さな一歩ではあります。ただバーザムの誤解も解くのには随分とかかったので、遠い道ではあるのでしょうけど。
アニメ都市伝説 ガンダム シャアが赤い彗星になった秘密 | 都市伝説の館 |
妙に細かい後付け設定(サビ止め云々)を出していますが些細な事にも程があります。でもまあ、都市伝説サイトだし…。
シャア・アズナブルの真実!仮面の意味と赤い彗星のモデル ... - トミノイズム |
監督の想定通りにいかなかった(真っ赤にしなかった)のは、あくまで「アニメ技術的な問題による妥協であって、連携の不備ではない」というのが私の認識です。
「リック・ディアス、ガルバルディβ、マラサイの赤も、絵の具が余っていたからだったんだよ!」
「な、なんだって〜〜〜!?」
風間洋(河原よしえ) |
バルタン星人命名の真相 シルヴィ・バルタン来日記念対談で語られる - ねとらぼ
kita082 Twitter シャア専用ザク のピンクは絵の具が余っていたから、というのは真っ赤なウソ。氷川竜介氏によると...
アニメージュ公式サイトの氷川氏の記事が消えていたため(公式サイトはすぐに消えるの法則、同人誌『アニメ重箱の隅 ロトさんの本 Vol.25』(2010年8月15日発行)p15 をデジカメスキャンしました。同人誌につき証拠としての信ぴょう性は薄れますが、致し方ありません(2016/5/19追記)国会図書館アニメ重箱の隅 (IRD工房)_ 2010|書誌詳細|国立国会図書館サーチに所蔵されているため問題ありません。また、消えたログは幸運にもウェブアーカイブhttp://web.archive.org/web/20100917110018/http://animage.jp/old/col/col_01/col_01_06.htmlにしっかりと残されていました。
ツイッタ検索に「シャアザク ピンク」と入れて絶望。正確な認識がほとんど見当たらない理由として考えられるのは、業界の人や濃いオタク(40代以上)から見れば「UFOレベルのトンデモなので相手にする気にすらならない」という所かとは思うのですが…。
『週刊朝日 2016年5月27日号』(5/17発売)p117 |
ヤレヨレ。
シャアがピンクの理由と背景 _ Theurbanlegend〜みんなの都市伝説図書館〜 |
オタキングの仕業カー!…いや、相当に昔からのガノタ常識でしたから、火元は古い書籍のはずです。
ガンダムのまとめサイトを見てるとよく「シャアのMSが赤いのは優... - Yahoo!知恵袋 |
またもやおそれいります。
【炎上商法から】岡田斗司夫505【焼き畑商法へ】c2ch.net
ついでにコピペを一件発見(たったの一件か…でもWebにとっては小さな一歩)。
はぁとふる売国奴 _その話、本当なんでしょうか?だったら量産型の方を赤くした方が塗料を消費できますよね? 16:07 - 2016年4月5日 |
最後にようやく真相登場。「これが、ネットか…(ボソッ)」。あ、OPのスーツが青いのは、だと歌詞のロゴが被ってしまうためです(ソース多数、双葉文庫『ガンダムの常識』他)。
双葉社『ガンダムの常識 シャア・アズナブル編』(2010/11)p178 |
まずは一歩。
そもそも、ウソを正す必用はあるのだろうか? テレビ「ガンダムクイズ」…などという物がもしあった場合、俗説の方がテレビネタとして圧倒的にウケるはずだ。「正解は何と、ピンクの絵の具が足りなかったからです!」 「な、なんだってー!」ってね…よってガンダム産業的には、ウソであっても、これは「是」だ。
けれども、頭のマトモな人及び、モノ作りに携わる人にとってはどうなのか。子供達やクリエーターの卵が「なーんだ、ヒット作なんて所詮いきあたりばったりなんだなー」と思うのと、「へぇー、色彩一つにこうまで複雑に計算されていたのか!」と感心するのでは、その一体どちらが未来にプラスの影響をもたらすと言えるだろうか。オタク産業的には、いや日本の、いや世界のクリエイティブ全体にとってはどうなのか。また更に、「未来のガンダム」にとってはどうなのかをも考えた場合、優先すべき物が何であるかは言うまでもない事だ…と、私は思う。
雑記12-11/29
↓あっしまった、正しい日本語的には「証拠」ではなく「証言」ですが、あえて恥を曝したままにしておきます。
|
・・・発見が遅れてしまいました(ガノタとして恥)。
○傍証その1
「シャア専用ザク」の赤は、なぜ3倍強そうなのか アニメ彩色の知覚心理学 J-CAST会社ウォッチ |
○傍証その2
シャア専用ザクU は何でピンク何ですか? - Yahoo!知恵袋 |
○傍証その3
http://alstersee.tumblr.com/post/2979616911 |
※9/20追記
何とも有難い事に、太陽色彩のカラーチャートがデータ化されていました。
ねこまたや Animation Color Chart
■R40 (2°RGB)…213 40 57
■B4 (2°RGB)…224 66 54
B4は推測するに、ジオン兵ヘルメットやカツの服あたりでしょうか?(鉄錆にしては鮮やかすぎますけど…)。しかし、色の差はかろうじて判別できる程度に微妙であり、「sRGBモード」の付いていないモニターだと全く同じに見えます(ナナオの2012年発売の低価格モデルで、sRGBモードでのみ何とか判別可能。高価格モデルだともっとはっきりわかるのかもしれませんが…)。こういったデータがあと数色もあれば、映像ソフトを調整して「本当のセル画の色」を完全再現できる物と思われますが、フィルムよりも鮮やかすぎるという問題があるかもしれません。色指定は「フィルム撮影による変化、およびブラウン管に写った際の変化」を計算に入れてなされるはずであり、つまりセル画の色とて「真実の色ではない」とも言えます。
機動戦士ガンダム(ファースト) セル画展示研究室 Mobile Suit Gundam Anime Cel Gallery
↓以下、未来の勇者に期待します。
○色彩指定付の動画をオクで落とす(私には無理)。アニメ誌を調べまくって動画を探す(多分無さそう)。
○ある程度判明した数値を元に、1979年当時の全82色および劇場版の色番号を特定する(その道のプロでないと無理か…)。
○全メカ(&キャラ)の色指定データをウェブで公開する(ソフトの再生時や、ガンプラの塗料の調合に非常に役に立つ)。
溜池Now 第1回都市伝説サミット「アニメ編」後半 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Jn_IleAZYZM
「シャア ピンク」でググって一位の所の情報の出本判明、パソコンTV「GyaO!」 溜池Now というネット番組の様です(2008年配信)。アンとミハルの関係は知りませんが、ミハルの家の設定はアンのコンテを描いてた富野氏(ガンダムの放映中なのに!)がアンの家を使い回したのは良く知られる話です。
月刊モデルグラフィックス 2013年8月号 「シャア専用の色彩学」あさのまさひこ |
関連戯言 雑記13-07-26 【あ】ズゴックの色彩学【あ】
上の号の該当ページのシャアザクのカラー設定は1999改定版、量ザクはファクトファイル版(2005)です。他のMSは1999改定版で、いずれも当時の物とは思いっきり色が違います。どのくらい異なるかは、量ザクのみですが以下を御参照下さい。
ザクのカラー設定の変遷
そもそもの正しい色という物自体が、現状の印刷物にもウェブのどこにも存在していません。MSの公式カラーリング設定は時代によって大きく変遷しており、当時の物を見るためには古書を手に入れるしかありません。この土台をなおざりにして、色彩評論も「正常化」もあったものではないと思います。
なお、現状で最善の方法として「カラーキャリナントカ機能の付いたハイエンドモニター限定で、誰でもほぼ同じ色に見える」は可能かと思いますが、それなりのハード(最低でも7万)と専門知識と必要とするため私には手が出せません。まあ素人考えでは、「単にDVDのキャプ画からスポイトで拾えばいいんジャネ?」という気もするのですが(テレビ版と劇場版新作画の2つが要るな…)、そもそも映像が必ずしも正しい訳ではありません。そんなバカな?と思われるかもしれませんが、千と千(略)の赤化は有名ですし、ウルトラマンは公式自体が「朱→赤」へと改竄されています。
ウルトラマンCタイプ(2)/ 遅れてきたウル伝〈その8〉|作家集団Addictoe オフィシャルブログ
こうなったらもう「お手上げ」です…。ところで、「シャアピンク」は地味めなサーモンピンクから年々ビビッドピンク化している様に見えるのは私の気のせいでしょうか…ま、別にいいか。
ジオンの残業 シャア・アズナブル論争
○一般的大常識として「赤信号」というのがある訳ですが、自動車の事故率は銀色の車が最小だっけ…。
○水中では「艦底色」は無論保護色。宇宙空間では黄色が一番目立つんだったかな。
○戦犯は、ガンキャノン、ガルバル、マラサイ、ガザCです。各位、反省して正常化して下さい。ジムは放課後職員室まで来る様に。あと「ミノフスキー迷彩説」はシャアの意図を汲み取らなかった罪で以下略。
シャア専用オーリスのカラーリングがシャアザクっぽくないのはなぜ! カラフルしている (・w・)
なるほど「併置混色」(薄いのと濃いのが合わさって中間に見える)というのか…。ただ、これについては私は若干疑問視しています。理由は、パンダは灰色には見えないためです。
私は「セルの影」と同種の物であろうと見ていますが、上手く言語化できません。なお、もし私の考え…もとい妄想が正しい場合「パンダはシロクマよりも白い(!)」といういささか妙な事になります(現在、自分の左脳と右脳が意見の食い違いで喧嘩中)。
確証は全くありませんが、「ピンク色が余っていた」に関しては出所がアニメ界自体である可能性も高いと思います。火のない所に煙は立たず…どんな噂にも、そこには一片の真実があります。社会化見学で石油コンビナートに行った小学生が、「わぁ、日本にはこんなに石油がたくさんあるんだね!」…と叫ぶ程度の真実が。これについての私の推測(妄想とも言う)は、以下です。
スタジオにピンクの絵の具が沢山あったという「事実」が、ピンクが余っていたという「ウソ」へと転化したのではないか?
デマとワンセットで付随する風説に「終盤ではピンク色も足りなくなった」があります。番組開始時にピンクが余っていて、終盤では逆に不足した…一見するとどうにもマヌケな話ですが(だからこそ話のネタにはオモシロイ)、別にマヌケでもなんでもありません。ガンダムにピンクが通常よりも多く使われているのは、フィルムを見ての通りです。消費量が多いという事はすなわち、スーパーの食品ならば通常時は盛大に積み上がりますし(小学生の目には余っている様に見える)、逆に足りない時には真っ先に不足します。そして、それをガンダム以外の作品を塗っている人が横目で見て「何であんなにピンクの山があるんだ?」と疑問を持つのは想像に難くありません。
とはいえ、絵の具が買えずに不足して困るという事態は通常ありえないかと。「余ったから使ってしまえ」はありえずとも、「足りないため他を使わざるをえなくなる」という事態は充分にありえそうなのが、アニメスタジオの台所。されども、画家にとって今日のパンよりも絵の具の方が大事である様に、彩色スタジオにとっての絵の具とは「魂」です。例えクーラーが壊れようが雨漏りしようが後回しにしてでも、絵の具は最優先で確保すべき物であるはずです。その魂をないがしろにする(ケチる、ずさんに管理する)会社が永らえられるほど、アニメ業界は甘い世界ではありません。もしもないがしろにしていれば、その報いを受けてとっくに倒産してしまい、パトレイバー(ディーン)も、まどマギ(シャフト)が生まれる事も無かったでしょう。
されど、これについても「火のない所に煙は立たず」…とするならば、不足したとの声はなぜ出たのか。全くの想像でしかありまんが、セル用の絵の具が注文してすぐに手に入る物ではない場合、どんなに気をつかっていても不足の発生は起こりうると思います。届くまでに時間がかかればかかるほど、当然ながら的確な発注が困難となり、従って…。
機動戦士ガンダム シャアのモビルスーツがピンクな理由 |
風説が色々と増えていきますねぇ…(やれやれ)。白だって絵の具なのに…はさておき、クルー用の「重装宇宙服」の色は第一話の時点から白い設定です。まあラストの画面が白すぎる事は確かですが、ガンダムをちゃんと見ている人には瞬時にバレるヘタなウソと言えます。
あっところで、前置きに「これは実話らしいんですが」と書いてあるのはなかなか親切だと思います。ちなみにこのサイトの内容は全て、「082の知人の親戚の友人の同級生の後輩の知り合いから聞いた絶対に確かな話」が元になっているのは皆様御推察の通りです。
「シャア専用ザク」の赤は、なぜ3倍強そうなのか アニメ彩色の知覚心理学 J-CAST会社ウォッチ |
ン、ファーストガンダム(テレビ版)色指定って誰だっけ?(御大は「オレ」とは言いませんし、安彦氏や瓦氏もイカ略)。ググル先生に聞いても劇場版の人(満江敬雄氏)しかわからねど、黒書籍を掘り起こした所、それらしき方がいる事が判明しました。
セルの彩色(仕上げ)はシャフトとディーンが半々で担当しており、片方の代表のインタビューが存在します。
日本サンライズ発行『機動戦士ガンダム記録全集 3』 p216より |
御大はかなり後年、あの色ではなく赤くしたかったと発言していますし、サザビーの真紅の色もそれを裏付けています。よって、シャアザクについては長谷川洋氏である可能性が極めて高いと思われます。
ただ、色指定には当然御大の意向(注文)は入る訳ですし、安彦氏の関与も充分に推測される所ではあります。ちなみに湖川氏はザブングルやダンバインどころかエルガイムまでも色指定にしっかり関与していたりします(昔はおおっぴらに言われていなかったが、後年にイカ略)。
シャア専用ザクU は何でピンク何ですか? - Yahoo!知恵袋 |
そうだったのカー!(後年の〜についてはいまだ調査中)。
ガンパラ雑記3 2009/10/25 |
原文(元サイト)は現存しませんが、それまでのガノタ常識であった「ピンク色の絵の具が余っていたから説」をバッサリと一刀両断。
○「おまけ」
初心者の着物コーディネート【色編】 - Yahoo!知恵袋
類似色の組み合わせの妙。
○「ゴタク」
雑記12-11/29
この問題に対する私の考え(真相にこだわる理由)。
「シャア ザク ピンク 色 余っていた」でググった所、9,430件ヒット…よって蛇足なのですが続けます。
ガンダムの彩色は日本サンライズではなく、「スタジオディーン」と「シャフト」が交互に行なっています(アレッ、上の引用では「S社」ってなってるな…ま、いいか)。まあディーンの社名は「ライディーン」からとられてはいますが、所詮下請けにすぎません。よって発注側が下請けの失態を背負い込む筋合いはありませんし、いくらなんでも色指定で解決をはかるなど度がすぎています(もし内緒でやったのなら背信行為もいい所)。
またそもそも、当然の事ですが両社はガンダムの彩色だけを請負っていた訳ではありません。ちなみにディーンはガンダムと同時期に「ドラえもん」も担当しています。
つまり、ガンダムがいかに予算不足であろうが「下請けの絵の具の在庫」がガンダムの色設定にまで影響を与えるとは考えられません。また、もしそれほどの深刻な不足があったのならば、当然ながらシャアザクの出てくる話数の担当に影響しないはずはないため、調べてみました。
話数 | ディーン | シャフト | シャアザク |
第1話 | ○ | − | |
第2話 | ● | ○ | |
第3話 | ● | ○ | |
第4話 | ● | ○ | |
第5話 | ● | ○ | |
第6話 | ○ | − | |
第7話 | ● | ○ | |
第8話 | ○ | − | |
第9話 | ○ | − | |
第10話 | ● | ○ | |
第11話 | ○ | − | |
第12話 | ○ | − |
見ての通り、話数とシャアザクの登場には関連性は見受けられません(ただし、「仲の良い別会社に分け与えてもなおも余るピンクの量だったのだ」と屁理屈をコネる事は可能ですが)。
なお余談ですが、「彩色が単一の作品で終わりではない」以上、「(ピンク以外の)色が不足する」はありえるとしても、「余る」という事態は想像が困難です。ただし、在庫管理のミスもしくは発注ミスで「抱え込む(=余る)」ならば充分にありえますが。アニメスタジオの台所事情を考えるに、貧乏な家庭のそれと同じはずです。つまり、貧乏な家庭では食品が余る事は通常起こりません(多少買いすぎた程度ではすぐに胃袋に消えてしまうので)。ただ、ごくまれに「実家から大量のミカンが〜」といった特殊な場合にのみ、「余るという幸運な状況」が発生します。
ガンパラ雑記-2 2009/5/16 お恥ずかしながら、私もデマ(もしくは都市伝説)とは気づかず信じていました…ごめんなさい。