ザクのカラー設定の変遷


人に歴史あり、MSに黒歴史あり。

ガノタ文化研究のため、画像引用をやむを得ず行っています。

ガンダムのカラー設定の変遷


2011/6/16
■ザクリンク

10センチガンダム選手権〈その2〉/大河原ザクを求めて(19)|作家集団Addictoe オフィシャルブログ
 膨大なコンテンツのごく一部(19番目)。なんという大河原ザク愛!


■つぶやき

○MS大全集の塗り替えで明らかに間違っている物は、「ドム(剣の柄、拡散ビーム発射口のフチ)」「ビグ・ザム(ツメ)」の二点。あと量ズゴ(特に目)とシャアズゴ(胴体)も変。ところで、近年のΖ、ΖΖ、サイコの塗り替え改変、ミスこそないのですがハイライトのテカリがどうにも…(マークツーはオッケー。あ、バーザムとサイコマークツーもいつの間にやら変わってるなあ)。
○現在の公式サイトの物(99年改訂、影が派手め)の方は、色こそ全て変わっていますが基本的な点はクリアーされており、今見直すとガンプラ界はこっちの方向にシフトしていると言えます(量ゲルなんて全然違うけど似合ってる)。
○「色の改訂のアナウンス」の類がされたのを見た記憶はありません(G3の時に「95年改訂」という言葉が使われた事があるも、明らかな変更につき除外)。私が「封印」だの「黒歴史」だのと突っ込むのはそのせいもあります。
○私が「フィルム至上主義」なのは見ての通りですが、劇場版の「新作画部分」は色が異なりますからここでも意見が割れるはず。そもそもDVDの色すら全ての家庭で厳密には異なる上、当時のブラウン菅の色やスクリーンの色ともなれば更に違うはずですが、今となっては確かめようがありません。
○昔の出版物のザクの色がどうにも異なるのは、当時の印刷技術の限界のせいだったのか?…という感もあるものの、この問題は32年後も続いているというのかララァ…。
○「ファクトファイル版」がアニメ色寄りになった物発見。
http://ameblo.jp/addicto/image-10842258079-11135586121.html

○おまけのお遊び。

 テーマは「影は必要なのか?」。センチネル迷彩スプリッター迷彩をトリック的に入れた物で、影は一切ありません。ハイザック以降の濃緑化のアンチテーゼとしての「チネル0079と0083のF2における革命」に縛られた物であるのは見ての通りです(胴体と膝等の明度を上げて均一化している点に注意)。



2011/6/14
■量産型ザク 公式カラーリング黒歴史


 色の改竄変化は、量産型ザク以外のMSにも当てはまります。ファースト放映当時の「アニメ用公式設定」は現在封印されていますが、そもそもの土台なくして「カラーリングの正常化妄想化」も何もあったものではありません。

※出典資料
1979 『機動戦士ガンダム 記録全集1』 日本サンライズ発行 ※旧1/144の箱絵な感じ。無論、公式設定(セル画)がこの色のはずはありません。
1981 『機動戦士ガンダム (映画パンフレット)』 日本サンライズ編集・制作
1981 『ロマンアルバム 42 機動戦士ガンダム(劇場版)』 徳間 ※旧1/100の箱絵な感じ。
1981 『機動戦士ガンダム 哀 戦士編 (映画パンフレット)』 日本サンライズ編集・制作
1982 『機動戦士ガンダム メカ大百科』 ケイブンシャ

1988 『機動戦士ガンダム MS大全集』 バンダイ ※影がつくと同時に時空が歪んでしまった模様…。
1989 『EB1 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.1 一年戦争編』 バンダイ
1996 『テータコレクション 2 機動戦士ガンダム 一年戦争編』 メディアワークス ※時空の歪みは改善するも、肘の色が…。
1998 『カンダムメカニクス 1』 HJ ※オビに「「サンライズ監修」の文字アリ。これが最もアニメの色に忠実かと。
1998 『機動戦士ガンダム [MS大全集98]』 メディアワークス ※オビに「サンライズ公認」の文字あり。

1999 『機動戦士ガンダム エピソードガイド 1』 角川 ※ここでの物が現在の公式サイトに使われてます。
2003 『機動戦士ガンダム [MS大全集2003]』 メディアワークス
2004 『機動戦士ガンダムヒストリカ 第一巻』 講談社
2004 『週刊ガンダム・ファクトファイル 18』 ディアゴスティーニ ※新たに塗られてます。
2006 『機動戦士ガンダム [MS大全集2006]』 メディアワークス

2007 『グレートメカニクスDX 2』 双葉社 ※入れる必要の無い物ですが、隙間があるとつい…。
2010 『ガンダムの常識 [ジオン軍篇]』 双葉社 ※印刷の色が…紙コストダウンによる物でしょう。
「公式サイト」 詳細は機動戦士ガンダム | 公式ガンダム情報ポータルサイト「GUNDAM.INFO」を参照。
「メカドメ」 詳細は都合により略。 ※出典は不明。

○カラー画稿の描き直しは、「88年」、「96年」、「99年(現公式設定)」、「ファクトファイル版」の四回(大河原設定以外は除外)。他にガンプラ用の色、派生種の色(「FZ、F2、陸戦用等)、そして各種模型用の色が無数に存在しますが、キリが無いのでパスします。

○色は忠実に再現しきれていません(指摘があれば直します)。またそもそも、個人の環境により色は異なります。試しにノーバソで見てみたら、グレーの部分が青いの何の…。あと古い資料は、保存状態が悪く色が変わってしまっている可能性があるため御了承下さい。

○画像は「3530×7500」のサイズで作成後、18パーセントに縮小した物です。ちなみに手順は、「Photoshop起動→スキャン→サイズの一致作業(半透明にしてサイズ合わせ、回転を繰り返す)→背景消し(これが一番面倒)→色調をじっくり補正」。とはいえ元データは多分、このまま墓穴の底に持っていくのでしょう(もし印刷するなら十人くらいのGデザイナーの目を通して厳密に調整後、超高品質印刷で完全に色調を100%再現…でなければ意味ナシ)。

○まあ当サイトの中で一番アブナイ物と思われますが、著作権の侵害を目的とした物ではありませんので、なるべくよしなに…。


2011/6/14


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