ツッコミと妄想


自己検証

MSの開発期間 妄想への扉


2014/6/12
●ガンダムの問題点

「基本的なツッコミ」
TOM'S DINERホームページ ガンダムの謎
 SFなのだからどんな設定もありだとは思うが、シナリオのために物理法則までも勝手に変えてしまうのはやはりまずい。

 「でも、実際に(画面とセリフで)核爆発してるよ」…これ以外の返答を、082は聞く事がなかった。そして自らが、ガノタ村の全住人とは異質な外道な存在であると悟ったのだった(続く)。
 2002年から状況は変わっておらず、今後変わる事もないでしょう。なお、数々の謎はガンパラではほぼ解決はしていますが(←我ながらサラっと言うなぁ)、その代償としてロボットアニメ的ケレンミをリアリズムの名の元に捨てている上(無論意図的)、ストーリーを維持できるのか自体も全く不明です(気づかぬ致命的な罠が各所にあるはず)。

「ミノフスキー粒子の謎」
 レーザーレーダー、赤外線探知に触れるのはタブーです。センチュリーで通過されたのは、無論わかっていたのでしょう。それ以後は基本センチュリーの写経につき、ここ35年における最大の変化である「ステルス」も考慮されていません。よって、完全解体後の新設計はまずここから手を付ける事が必要です。

「モビルアーマーの謎」
 MAってどこが強いの?という素朴な疑問。ガンパラでは「旧式D-D機関」「ミノフスジェット推進」の二案。

「冷却問題」
 プラズマに関しては、「ごくわずか漏れが起こっただけでも接触部分は瞬時に蒸発し〜」…とは多分なりません。プラズマの数十億度の温度よりもはるかに問題なのは、炉壁を叩くわずかな量の中性子です。温度の低い方が問題である理由は、「蛍光灯内部の一万度の熱は、白熱電球のフィラメントの三千度の熱よりもずっと冷たい」という感じでしょうか。なお、熱核反応炉の設定は永瀬氏が新設定で自ら上書きしていますが(旭屋フィルムブックのアレで、唯一のセンチュリー設定のアップデートと言える)、現在の公式にはほとんど以下略。

「重量問題」

重量から見た ガンダム の嘘と ボトムズ の本当 
実際にロボットを作っていて思ったのは、 ガンダムの設定重量は相当に嘘くさいということだ。 (中略) ガンダムの歴史で、この変な数値が修正されたかというと、そんなことは全然なく、ますます軽くなっていった。

 うぅむ…おっしゃる通りです。マジンガーから続く問題で、『空想科学読本』で何度も槍玉に…対処法は無論ナシ。ガンパラではアレは「地上接地重量(足跡等より推測)」だという事にしています。あとΖが軽くなったのはバル(以下都合により略)。

「TMS問題」
Chakra6低速回転中 TMSの無駄
 スラスター集中のウソは「Ζ(肩)、ΖΖ(手首)、ジャムル・フィン(足)等から見ても明らかですし、ビームの高出力化に至っては目も当てられません(「MSのジェネレーターに直結云々」は無論マクロス艦のパクリ)。 唯一効果のありそうな前面投影面積の減少(デブリ被害も避けられる)でさえ、MSが胴体を前にして飛べばほぼ解決する話ですし、ハンブラビやガザはむしろ面積が増加しています(有効なのはバウンド・ドックくらいでしょうか)。
 なお、ガンパラでは「変形する理由は唯一神ヴァン・ダイの意志による」…はずもなく「宇宙気流」で対処、サイキのみ「封印形体」です。


●60mmバルカン問題

ゴルゴムの仕業だ!!RX!!  考察(妄想) その7
ジオンの残業 頭部バルカンのお話 ジオンの残業 バルカンのお話C.E.編
 無いよりもあった方がいい…という普通の考察結論で、そこに異論は全くありません。ただし、60ミリでは頭部に入らない「物理法則問題(弾丸の数が限定され、砲身も短かすぎる)」と「振動問題」は未解決(あと二基必要な理由も謎)。なお俎上には上がっていませんが考察レベルにおいては、センチュリー等機銃としている史料も多く、発射音もバルカン砲の「ヴーン」ではなく「ダダダダダッ」と機銃のそれなので実は60mm機関砲」というのはアリで、この場合は容積的には充分に入るでしょう(私はやりませんけど)。
 ちなみにガンパラでは、「物理法則優先の掟」により却下です(ルールを明示しているのがガンパラの特徴)。当初は口径を単に下げればいいやと単純に考えていましたが、合理性重視により'90年代より左背中に可動式の物(20〜30mm)を一基のみ付け、頭部はレーザー砲と小型無反動機関砲(曳光弾のみ)としています(こんなのどこにでもありそう…で実は無いという毎度のパターン)。08等の胸部埋め込み式(オリジン含む)に関しては、角度が限定されすぎますし、コクピットからも離したいので一切無考慮です。


●私が頭を抱える機体

 は、「ジオング、ドム、ボール、ビット」です…と言うとガンパラを読みこまれた奇特な方を除き、「えっ何で? 一番科学的なのに?」と思われる事と思います。
 なお、私はセリフの厳密な適用をしません。簡単に言うと、「ジオングの脚は飾り。よってMSの脚は飾りにすぎないが、お偉いさんにはわからない」→「MSは実は弱くて、ジオンのお偉いさんは全員バカ」→「その弱いMSにポロクソにされて、真似して自軍のMSを作った連邦はもっとバカ」…あれれ? という訳で、こういうのを私は「文化系的屁理屈考察」と呼んでいます。以上、「バカと言ってはいけない」という教訓でした。



2013/8/11 (2013//8/17修正、追記)
●ガンパラはどこまでツッコミに耐えうるか?

リアルロボット物の“リアル”ってなにさ? - Togetter
ガンダムの設定における「リアルな嘘」の話 - 現象界が二次むブログ
 空想読本的にツッコむのならもっと徹底的にできるはずですが、意図はそこには無いのでしょう…定番のツッコミはあえてスルーされ、耳にしない問題が多く言及されています。とはいえ、私の知る限り最強レベルのツッコミである事は間違いないので、「ガンバラの妄想力の検証」には適当であろうと考えました。

「スカートアーマー問題は?」
 今まで無数のツッコミを見てきましたが、これは初めて目にしました。で、「しまった言い忘れてたかも!」と思ったもののGunder2010-1で「パンツは1箇所ではなく8箇所で接続」としており一安心(公開してない妄想は膨大にあるので毎度ヒヤッとします、危ない危ない…)。

「ザクマシンガンの砲身が太い問題は?」
 これは気にしていませんでしたが、「ライフルの足」という新概念をチラと提示しています。現実に砲身をスケールアップしたら、「紙の筒の様な脆弱な強度しか持ち得ない」というのが私の妄想解なので、砲身をブン回してドツける様に妄想強化、しかしそのために重量を増やすのもムダすぎる…という訳で「脚(もしくは杖)」としても使うという次第です。とはいえ、ガンキャノンの砲身の太さや、ガンタンクの160ミリという小ささとなると流石に数値かデザインを変えるしかありませんが、そもそも公式数値なんて良く変わる物ですし…。

「推進剤のペイロードが無い問題は?」
 良くツッコまれる定番ですが、「ガンパラ第四妄想」でコジツケていますのでサルでもわかるガンパラ教室を参照下さい。宇宙空間を蹴って進むため(屁理屈とミノ粉はどこにでもつく)、推進剤は補助的にしか用いません。まあ反則の様な物かもしれませんが、そこに行き着くまでには相当な(無駄な)時間を要しました。

「MS開発速度が速すぎる件は?」
 非常に良く突っ込まれますが、この件は触れるまでもない他愛もない事にすぎないと考えていました。劇場版では開発速度に触れるセリフはありませんし、「ガンダムを倒すために開発」から(2013//8/17)という文章設定は「ガンダムのせいで実戦投入が早まった」とすればすむ話で、変更してもストーリー自体には影響を与えません。(2013//8/17追記)非常に良く突っ込まれるのは「ジオン脅威の開発速度」であり、ガンダムに関して突っ込まれる事は意外に少ない。
 という訳でまず、ガンダム自体は開戦後に開発(V計画)(がスタートし、たったの9ヶ月(2013//8/17修正)の三月にRX計画がスタートし、わずか半年で完成しています。ですが実際には、その10年以上前より「プロジェクト・アウターG」が存在し、リッツマン博士らによりRS-01ガンボーイ等の実験機が作られています。つまり事実上は10年以上もの開発期間をかけた物と言えるのですが、全ての公式年表から省かれているのが残念です。また、「ギャンはガンダムを倒すために開発された」という設定は御大の大失敗テレビドラマの翻訳時のミスで、実際には開発ではなく「改造」です。(2013//8/17追記)御大は関係ないです…まあ設定はどこかにあるかと(ゲルググのみ発見)。妄想史実によれば開発スタートは5年前で、完成間際の79年10月に白いMS出現の報告を受け、急遽改造計画が始動しています。なおその他の機種に関しても、「開発開始」とあるのは翻訳時の誤りで、実際には「(プロトタイプの)製造開始」時です。あと「キャリフォルニア・ベースで開発」は、「組立(もしくは改造)」にすぎません。ただし航空機等の地球用兵器については、かなりの急ピッチで開発されています(戦車は月面用を流用)。兵器の第一の存在意義は「抑止力」ですし、国力の低さによりムダな物まで開発する余裕か無かったためです。なお、以上は無論「全部ウソ」です。

「スレに付け加えたい物はある?」
 1.「素人クルーがいきあたりばったりで動かすガンダムより、戦闘訓練をみっちりしてる長浜ロマンロボの方がリアル(ロボの操縦はイキナリですけど)」
 2.「リアルだ」→勘違い是正変換→「リアリティがある」→本音翻訳→「カッコイイ(萌へ)」
 3.「ジョナサンは音速の壁にキリモミする」

「リアルじゃないならどうすりゃいいのさ?」
 「背景(ステージ)を工夫する」(ボトムズ)
 「社会における立ち位置を描く」(ザンボット)
 「人間ドラマに力を注ぐ」(ガンダム)
 「置物にする、出番を減らす(退却する)」(押井)

「いつも虚しいでしょ?」
 ハイ、特に公式を尊重する度に気が変になります。他のガノタの方々がどうやって耐えているのか不思議です。

「ところで、良く苦慮する問題は?」
 その設定に「文芸的な意味(御大の意思)」があるのかの見極めです、アームレイカーとか。

「今までで特に困った問題は?」
 そうですね、ストーリーに関わる問題はコジツケを受け付けないので困ります。特に「ニナはなぜ女性(一般的な)の心理とは異なる不可解な行動を取ったのか?」などはお手上げです。これに対する後付け設定は私には不可能ですし、もし裏設定があったとしても知りたくもありません。という訳でアンオフィシャルズ-3 0083妄想で「毒婦抹消(ラストに出ない)」で妄想解決ヴァイヤイヤイです。

「自分で、これはダメだろうという妄想は?」
 MSは四つ足で歩く。理論上は他にないのですが、感覚が納得しません。

「では、最後に何か一言」
 ガンパラでは「嘘」や「フィクション」というオトナの言葉は用いません。その理由は「MSの存在は真実」だからです…と、こんな狂ったスタンスのガノタが他にいるのかは知りませんが、その電波を通すためにガンダムとは設定及びストーリー自体が異なります。よって「ガンパラは考察ではなく、パロ同人誌、オマージュの様な物です」。無論これはガノタ界的には「逃げ」にすぎないのですが、ガンパラは学問やコミュニケーションツールとは別の物(90年代初期に絶滅した俺ガン主義の尻尾)につきよしなにお願いします。



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