墓掘れワンワン。
MSのジェネレーターの数 アニメと原子力 -ガンダムとドラえもんへの大きな誤解-
雑記 2019年6月25日 ■【暇な】ガノタ界における考察の現状【お話】〜「26日
■暇人つ」「28日 ■河原の観察」「29日 ■推進剤問題の的確な回答 ■超未来物質「金属水素」が既に出来ていた件」「30日 ■今日之妄想」。
「ガンダムはSFか」を語る中、80年代の同テーマの有名な論争資料が発掘される〜2019年に、当時の作家らの言説を振り返ると? - Togetter
のコメント欄の下の方で推進剤議論をチョコッとやってます。
○要約…水素よりも重金属。なお、最新の公式妄想は結構ユニーク(量ザクのマスターアーカイブ参照)。
○MSの重量についてはスルー。MSのみならず巨大ロボ物以外も含めて数値自体が矛盾のカタマリである事は、柳田センセイに言われずともみなさん御承知の事と思います(当サイトでは「足跡計測説」を提唱)。
○反応炉の公式温度は、数億度から10万度まで(何だソレは)。なお、温度で気をつける必用があるのは、数字では全く比較ができない事で、例えば蛍光灯の内部温度は1万度以上もありますが以下略。炉の中心のプラズマの温度と噴出時のガスの温度は、当然同じではありません。
○ミューオン核融合だと零下ですが、反応はしてもエネルギーを取り出せません。ミノスフキー核融合がミューオン核融合に近いものだと仮定すると(永瀬設定限定、おそらく公式ではない)、低い物と考えた方がリアリティがあります。元より
○点火問題。現実の炉は、点火にそれはもう大変なエネルギーを必用とします。若い頃に「連邦はエナジーキャップ発電、ジオンはムリなの単独での起動は不可能」(バーニィはのザクFZはコロニーの地下ケーブルから盗電)と考えましたが、問題が多く現在はボツ。
○炉の形状問題。トカマク型(円筒)、ミラー型(直線)、球型のどれなのかは謎で、絵によっても異なります。ミラー型はプラズマを常時噴出する方式で、トカマク型でも任意に噴出できます。個人的には、最も安定が容易なトカマクを推します。
○良く「ノズルから常時噴出してるけど、慣性の法則があるから不要だ」というツッコミを耳にしますが、「炉心からプラズマを外部に噴出させている」と考えれば、常時ノズルが光っていても(いや本当に光ってるかはわかりませんが)問題ありません。で、推進剤は炉の周辺を通って熱せられてから、ノズルに注入されてプラズマと同時に噴出される…はずです、たぶん。
○ただし無論の事ですが、常時吹かない方が「SF的リアリティが高い」と言えます。ちなみにディスカバリー号は、付けるはずだった放熱板が翼に見える事を危惧し…(以下オタク常識略)。
○なおガンパラ妄想においては、推進剤が無くても宇宙を移動できるため「炉の温度は低い(冷却剤を多く必用としない)」と考えて「鬼門」を回避しています。
○冷却問題は厄介な「鬼門」です…現実に「核融合宇宙機」を作るのならば。
○推進剤と冷却剤は同一…という設定がどっかにあったかと。まあ、当然ではあります。
○ガンダム世界で、「機体温度の上昇によって行動不能」となった例は記憶にありません。MSの「推進剤切れ」があるのかもか不明です(0083のサラミスが切れてるけど、MSが切れた事あったっけ?)。
○ガンダムの映像上には、MSを冷却するという概念がありません。熱問題に最初に言及したのはセンチュリー設定の「装甲冷却(熱を機体に分散)」ですが、映像には取り入れられていません(異説あり、後述)。もし考慮されていれば、戦闘中や帰還直後に機体に触ったら大変な事になるはずなので。
○ポケ戦第一話に、ザクのつま先か熱くなる描写があり、後にセンチネル0079でこれぞセンチュリー設定だと指摘しました。ただ私は、おそらく単なる偶然だろうと疑問視しています。そこまで配慮していて(センチュリーを読み込んでいて)、「シドニー落下」の重大設定を見落とすとは到底思えないためです。
○1990年頃、同人サークル「流星改」が「乾式冷却」と「湿式冷却」を提案。湿式の方は普通に私も想像していましたが、乾式(黒板消しの様な物を装甲に当てて冷却)は全く思い至りませんでした。
○「重層ウイングプレートを外側(末端)から順にパージ」とか、結構燃えると思うのですが…。
↓はタイトルが変なので↑が正しいです。核融合の方式は三種類ではなく沢山あるためです。あ、ヤバイというのは当然「ヤバイ物が出る(メリットがあるのであえてそうしている)」という意味です。公式に「MS用と艦船用は方式がはっきりと異なる」描写があるかは調査中ですが、多分無いでしょう。
実にうっかりしていました(40年程)…「ホワイトベースの除染室」の存在です。WBのエンジンに使わている炉が、公式設定通りにガンダムと同様の「D=He3(デューテリウム=ヘリウム3)反応炉」であるのならば、除染室など不要です。しかし、重厚な防護服を着たアムロとマチルダの会話でお馴染みのあのシャワールームが存在するという事は、極めて高い確率で「D=He3炉」ではなく、放射線が大量に出る「D=T(トリチウム)炉か、多く出る「D-D炉」である事を意味します(方式は他にもありますが略)。しかし、ガンダム界には「D=He3(ヘリウム3)反応炉」以外の炉の設定は存在しません、多分。という訳で、公式設定的な落とし所は、「ミノフスキー反応炉は、小型だと安全だが大型の物は放射線が多量に出る」…ですかねぇ、合理的な設定とは言えませんが(ヤバイ巨大炉に安全な小型炉が勝てる訳が無い)、語感的には「大きいので危険」は納得できなくもありませんし…アハハのハ。しかしMAを「D=D核融合兵器」と前世紀より設定しておきながら、なぜこの程度の事に長年気づかなかったのか…バカっ、オイラのバカッ!
という訳で、「宇宙世紀の艦船の熱核融合炉はD-TもしくはD-D方式」と規定し直すと、実に大幅な「世界観の変更」がなされるはずなのですが、そんな事を気にする奇特なガノタが日本に何人いるかは定かではありません。
↓あっ言い忘れてた、核パルスに使う推進剤は個体水素です。G世界では知りませんけど。
(2019/1/27 項目移動)
○1981 『ガンダムSFワールド』解説図において採用。
○1983〜6 『有名マクロス同人誌、スーパーパックのエンジンとして採用』。
○1985〜6 小田氏と永野氏、MG誌で「エプシィガンダム」の作例記事において採用。システム・ブラッサム(ブロッサム)。
○1985〜6 星野英輝氏、Ζの同人誌において採用。
あと、どーでもいいのですが個人的に1991〜1996の間、全面採用してました。推進剤は金属水素です(超絶物質)。どーして核パルスが出てくるのかは言うまでもなく、「無限の推進剤」のコジ付けのためです(そーいうわけでガンパラ第四妄想以後は全く不要に)。
なお、注意して欲しい点なのですが、核パルスの推進剤はトリチウム(等)自体ではなく、あくまでガスです(水素ペレットが熱で蒸発、いやプラズマ化だったかな。)。このトリチウムの中心核ボールの外側層を、固体の推進剤が厚く覆ってる訳です(多分、ボウリングみたいにレーザーが通る穴でも開いてるんでしょう)。つまり、核パルスとはいえ推進剤は結構な量が要るはずです(超絶物質で無い限りは)。
妄想補足-1 ミス発覚 単位に関して
どなたか知見のある方、教えてください。 電力の単位であるkWh(… - 人力検索はてな kWhは「電力量」という全くの別物。
以前の質問でガンダムの出力設定は描写と食い違いがあり20000kwはある... - Yahoo!知恵袋 数字の問題。
公式設定上の「kW」。それが具体的に何を意味するのかは不明です(ついでにジェネレーター出力が「電力」なのか「熱出力」なのか、別の何かなのかも一切不明)。ただし、ガノタの解釈は「kW/s」であり、例外はほとんど見ません。
ただし私は、ここ四半世紀「kW/ms」と妄想解釈しています。ミリ秒なのでkW/s解釈の千倍で(msなのは無論、MSだから)、ちょいと多いかな、という感もありますが。
あと同人サークル『全日本絵画』も「実はMW換算で…」と昔言ってた事があります』(現在は知らない)。これも同じく公式の千倍です。
ページタイトルを「じぇねれーたーの問題」から変更しました。
「機動戦士ガンダムに出てくるメガ粒子砲というビーム兵器のことについて質問します」の回答がすごい - GIGAZINE |
元サイトである「核融合科学研究所」は消失している模様。文章を良く見るとケタが違うので、公式通りに修正を施してみます。
例えば、小型高出力の核融合炉(1,380kW)ですが、ガンダムに7つ搭載することを考えると一つが1m四方の空間に収まる程度でなければならないでしょう。
・・・・ヤレヨレ。
雑記12-12 ■ガンタンクのエンジンの変遷
一旦廃棄された原子炉説が持ち上げられ、再び廃棄されていく…歴史に翻弄されるガンタンクの明日はどっちだ。
アニメと原子力 -ガンダムとドラえもんへの大きな誤解-
ガンダムとは関係ありませんが、一応見て頂けると幸いです。
続・宇宙世紀世界の設定:モビルスーツ核爆発問題 - Togetter
出張。
RX-78-2 ガンダムの諸説ある出力のスペック値について - 現象界が二次むブログ
…年に一度ほどしか見つからないので、今年はもう無しか…(ボソッ)。
MSと戦闘機と推力馬力の話 + 〔補足〕 ゼノタ@Z・3
コアファイターと馬力について+〔修正〕 ゼノタ@Z・3
以前にチラと触れただけで済ませていた問題が、実に詳細に解説されています。
「宇宙世紀のMS(核融合炉)とフリーダムガンダム(核分裂炉)の出力の違いは?」に回答 - 現象界が二次むブログ
上を受けての記事。ン、フリーダムは「原子炉の熱→MHD発電」なのか…まあ蒸気機関よりマシという所かと。
がんだまぁBlog アナハイム・ガンダムと主動力炉の数
うわらばっ、「ビーム(レーザー)加熱式」ときましたか・・・。ちなみにガンパラのバーニアも同方式だったりしますが、私がこれをメインに妄想しなかったのは理由があります。『プロトタイプガンダムのインスト』にはそれらしき記述が見当たらなず、MSV記述のどっかにあった気もしますが出てこないので、原典の記述をドゾ。
『機動戦士ガンダムU』 富野喜幸 ソノラマ文庫 p81 |
見ての通り「核融合炉の」がある以上、レーザー加熱がメイン推進とは考えられない訳です。普通に考えれば核パルスですが他の巻の記述と矛盾するので、「炉心自体に中性子ビームを入れてやる方式は現実にあるので、宇宙世紀はレーザーもアリかな?」と考えるのが落とし所かと思います。
ジェネレーター出力? - ガンダム考察掲示板
358の方が「I フィールド発電」について触れています。資料名はわかりませんが、天下のミノフスキー技術を出されたら他の方式は土下座する以外にありません。という訳で上から順に並べると、
「I フィールド発電」(はは〜っ…と土下座)
「MHD」(古参ガノタの脳内ではコレのはず)
「光電効果」(現実方式)
「熱電発電(ゼーベック効果)」(蒸気機関よりは未来的)
「蒸気機関」(概念奇観はヤだなあ…)
・・・というところでしょうが、複数を併用する可能性は高いでしょう。
MSの動力のおはなし ゼノタ@Z・3 MSの動力のおはなし その2 ~熱核ロケットについて~ ゼノタ@Z・3
むー、老ガノタとしては流石に勘弁して欲しいです…。なお、「触媒核融合」の話が出てきますが、ソース旭屋のフィルムブックにおける永瀬氏による物です(ガンダムから失われし科学の痕跡参照)。他の媒体で引用されているかは不明につき、公式上はあくまで「異説扱い」という所かと。
ガンダム・ガンキャノン・ジムのジェネレーター出力 ゼノタ@Z・3
むー、ビームサーベルの融合炉を掘り起こすのは(以下略)。
先の質問が解決済みになり、コメントができなくなってしまいましたのでこちらにコ... - Yahoo!知恵袋
ええと、初出はミュージアムパンフです。なお、誤解の発生源はウィキの模様。