外道特撮パトレイバー (2)


実写版妄想追記


2009/11/28


 デザインはまだまだ未完成なのですが、ワイパーが動くとレトロチックな目が現れる所がお気に入り。全高5メートルは自動車を持ち上げた時に絵になるギリギリのサイズで、胸部が必然的に大型化。更に腹に黒帯&まわしのイメージのバンパーまであるので鉄人っぽいズン胴体形ですが、物語冒頭ではこれが一番カッコイレイバーです(つまり「二脚歩行レイバーはほとんど存在しない」という設定のみで映えるプロポーション)。また、軍用レイバーは4脚モードに変形、世界中で火山が噴火している事も言うまでもありません。ちなみにフラッグシップ商品として「1/20電動完全歩行イングラム」(3〜5万)を想定していますが、完全にこの形におさめるのは十年ほど待たないとムリでしょう。

 なお、実写版パトレイバーは既にパイロットフィルムが作られている訳ですが、「竹内版イングラム」がああいう形の理由は「メカフィリア」に詳しいです(これはこれでオッケーですが、光学迷彩ヘリと戦ったら瞬殺されると思ふ…)。
押井守・映像機械論[メカフィリア] - 野良犬の塒
http://www2u.biglobe.ne.jp/~captain/sub1_165.htm

 こういう直リンって問(中略)はさておき、単なる駄々コネというか、雇われスタッフにすぎないのに後からそれを言うか?というのはありますが、全てのメカ描きとメカ描き志望のドリーマーにとって極めてありがたい貴重なる声ではあります。しかしまあ、パトの実写化は押井氏が首を縦に振れば実現しそうな感もあるものの、出渕氏ヌキというのはやはり寂しいので、ぜひとも「巨大ロボットの存在という矛盾の前に敗走したかつての俺が間違ってた!ようやっと“オシイスキー粒子"を発明したから、今度はこれでいくよブッちゃん!」と和解して欲しい物です。

 ただブッちゃけて言ってしまうと、巨大ロボットが存在する合理的理由の有無と、作品の人気は無関係だと思います。そもそもマジメに考えればモビルスーツなんて(以下略)。


※よけいなおまけ
新番組「警察ロボ・イングラムレオ」
第一話 「シノハラセブンが散る時!東京湾は水没する!」
 聖暦2008年、バブルが弾けゴーストタウンと化した埋立地に2機の円盤「エゼキエル」が降下する。円盤はレイバーへと変形して特車隊を強襲し、その圧倒的な力の前に「07式シノハラセブン」は敗北し野明は重傷、エゼキエルは手傷を負うがまんまと空へ逃走する。やがて第二小隊には最新のレイバー「08式レオポン」が納入され、レイバーに乗れない体となった泉は松葉杖をかかえつつ、ペーペーの新人隊員・磨比流蘭(まひる らん)を一人前にすべく特訓につぐ特訓の日々が開始された。



2009/11/15

 前ページの小見出しに「実写版」の文字を入れました。でもウチは配役のハの字もなくて仲間はずれです。なお、うっかりドラマとか書いてしまいましたが、特撮です。よってほとんどが無名で(ただしイケメンに限る)、有名俳優もアイドルも予算の都合でゼロ、すなわち配役の妄想は一切不可能です。

※↓いきなり読むとワケワカメなので、少なくとも11/13を先に参照下さい。

第8話「灰色の怪レイバー」より

「降灰量が増えている、有線操縦で行くしかない」
 操縦/電源車から、ケンタウロスの尾にかけてケーブルが接続される。
「しかし、灰に含まれる鉄鉱石が無線通信とレーダーを妨害なんて、まるで昔のロボットアニメみたいだな・・・ええと確か、トミフスキー粒子だっけ?」
 作業用レイバーは無人操縦が基本である。ロボットアームの遠隔操作技術(R-Cubed)は80年代後半に確立しており、通常の作業ならば難なくこなす事ができた。とはいえ、大半のレイバーには操縦席が設けられているが、これはレイバーが元々有脚ビークルから発展したマシンであるためである。

 夜の車道を逃走するフランケンを、二台のケンタウロスが追う。フランケンは足跡消去用特殊ブーツを装着していた。通常の場合、後を追う側は先行するレイバーの足跡を辿って進む事でエネルギーの消費を防ぎつつ、速く歩く事が可能である。つまりこのブーツにより追っ手側のメリットを消去する訳であるが、逆にそのためのエネルギーを消費し、歩行速度が遅くなってしまう欠点があった。また足跡は完全に消える訳ではなく、降灰時でも消えるまでに数十分を要した。
「おかしい、足跡が見当たらない・・・しまった!」
 道路の脇の灰掻き山の後ろからフランケンが出現し、背後からケンタウロスを続けざまに転倒させた。足跡通りにバックして横に逃れる、あまりにも古典的な手法である。
 「やられた・・・作戦Bに変更!」
 二台のホバークラフトが、間にワイヤーを張りつつフランケンへ迫る(ワイヤーを絡み付け、転倒させて仕留めるのはレイバー退治の常套手段である)。フランケンは突然地面を蹴り上げ、巻き上がった灰で視界を阻まれたホバークラフトが街路樹に激突する。もう一台が迫るが、フランケンがウォーターガンから「カタメルリキッド」を霧の様に噴射すると、ホバークラフトはエンジンから黒煙を噴き上げ、ガードレールにぶつかる。カタメルリキッドとは灰を急速に固化する特殊な液体であり、戦車のキャタピラすら止めてしまう力を持つのだ。

 ようやく二機のヘリコプターが上空に到着する。
『おっ、いたいた、歩いてやがるな・・・上手く降りれそうか、野明?』
「まっかせて・・・頼んだわよひろみちゃん」
 大型ヘリからパラシュートで降下するイングラム(悪天候のため、高度を下げてワイヤーで降りる事はできない)。空中で巨大なエアバッグが広がり、ベッドに突っ伏す様に着地する。
『モンスターの動きは変化ナシ・・・そのまままっすぐだ』
 小型ヘリから指示を出す明馬。大型ヘリは後退する。

 フランケンを叩く警棒の先から、塗料の様な物が垂れる。カタメルリキッドを放つフランケン。イングラムの股関節にかかり、灰の積もった関節部カバーが青く固化していく。灰を蹴散らして視界を撹乱しながら逃げるフランケン。
「そうはいくか・・・溶解電流作動!」
 ボディに電流が流れ、固化した部分がポロポロと落ちていく。イングラムは、狙いが逸れたリキッドのかかったた灰を集めて丸く固める。
「ムダムダ、発光塗料が丸見えよ・・・くらえ、スーパー・アッシュボール!」
 灰団子が背中に命中、フランケンはエアバッグに突っ伏すも、すぐに立ち上がり間近の道路標識を引っこ抜く。


第30話「白い彗星」より
「今の所は順調でも、少しでも不具合があったら、イングラムに取り付けるのは却下だからな・・・」
 グラウンドの様な場所で、全身に怪しげな装置を付けた「大将」が地面を滑る。
『後退時はギアが30センチ浮き上がるからバランスに気を付けて・・・・そうそう、いい感じっスよ』
「本当にこれで路面滑走速度が3倍になるのかい、シゲさん?」
「もちろん・・・ダイレクト・ドライブシステムは、両足のモーターと腰のアウトリガーギアを主体とし、胴体に急減速用ガスブレーキングシステムを備え、手首のプログレッシブ・バンパーにより転倒時対策も完璧、これぞまさに究極の・・・」
「いや細かい説明はいいんだ、聞いた所でわからないし・・・しかし、こんなのどうやって作ったんだ?」
「まあ、理論と実証モデルは学生時代に思いついたんすけどね、あれは宇宙への挑戦者が儚く空に散った冬・・・」
「いや、だからその・・・かなりかかってるんだろ?」


(以下、気が向いたら続く・・・かも)



2009/11/13

雑記08-08-25
 実は企画自体が消滅。

雑記09-05-17
 アルフォンスの設定を勘違いしていました、イングラムは三代目。「地上最大のレイバー(後編)」は、「特車二課よ永遠に」の中のヒトコマです。テレビ版44話のCLATをやるのは予算の点で不可能なため、アニメ版のデザインを使った劇中劇「警察ロボ・イングラム」の一編でお茶濁し・・・(実写の脚本はアニメと異なり予算配分が重要で、だんだんと予算が無くなっていくのをどうクリアするかが難点)。

学研  ザ・レイバー・インダストリー
 「パトレイバーセンチュリー」は男性限定です(というより「男の子限定」か)。

バビロンプロジェクトの元ネタが何なのか、もう一度考えてみる。 - スズロゴト〜日々思うことをつらつらにひとりごとβ。
 そうだったのカー!

ゆうキッズ 倒せ辻斬りレイバー
 黒歴史ここ掘れワンワン。

ねじねじ団
 レイバー一覧。

LW 2ndphase コラム[機動警察パトレイバー]
オイラの見果てぬ夢を、もし叶えて頂けるなら、このOP仕様の本編を一本でも良いから観て見たかったですねぇ…

 同感です。OVAは変化球ばかりでしたが、妙に元気な野明と「役に立ってアクションするイングラム」が見たかったナァ・・・え、それならドミニオンを見ればいいですかそうですね。



↓以下、ぼそぼそとオマケのつぶやき。
●INGRAMとは「革新的警備兼鎮圧装甲機械(INnovative Guard and Repress Armored Machine)」の略です。ウソです。

●LABORとは「大長靴ロボット(LArge BOoted Robot)」の略です。ウソです。(※後日変更予定)

●まだ「何を描くのか」というのが自分の中ではっきりせず、今後するとも思えないので、今回の付記も舞台設定に関してのみを少々。この20年の変遷と、また元作品が未来を予言していたがゆえに、今同じ事をしても多分面白くないというのがあるかと思います。地上げは死語になりましたし、建設作業員が酔っぱらって…は良く考えてみると現実性皆無。逆に盗んだレイバーでATMを持ち上げるのは充分アリで、格差撲滅テロ組織「ジャクシャ連合」は自衛隊にまで潜伏、あぁ終わらない内戦前夜、気分はもう60年代…っていう方向もできそうな昨今ですが、ただのお気楽なアクション物が良さげかも。

●「リニア・アクチュエーター」は、設定を消すか徹底的にやるかのどちらか一つ。もう既に、最初のPGガンダムの方法論によるゴマかしは通用しないかと。まあどのみち、完璧にシリンダーが動くPGイングラムが発売されたとしても売れそうにはありませんが…。

●「また謎の妨害電波が・・・スモッグで赤外線通信もダメか!」「正○郎君、鉄人の中に入って操縦するんだ!」・・・を毎回やるのは、さすがに無理が・・・やはり車両の移動を封じるしかないというのか。

●繰り返しますが、歩行作業機のコジツケはモビルスーツよりも困難です(ガンダムはファンタジーです)。かにクレーンの様に不正地でギアに使う程度でオッケーなら、『本日は都内32箇所で液状化が発生し・・・』があるものの、それをやるなら機動隊のドラマよりもむしろ「機動消防隊レスキューレイバー」の方が話を作りやすい問題が。

●富士山から昇る噴煙。火山灰の積もった車道を、4脚マシン「アッシュウォーカー」が進む。動けなくなった軽自動車の真上に立つと車体の裏から電磁石が伸び、軽自動車を抱えながらゆっくりと歩いていく。
TV 『今日の火山灰予報は、静岡県・60センチ、東京都・20センチ…』
「そういえば噴火が始まって、かれこれ今日で10年か・・・ところでバビロン計画ってのはどこまで進んでるんだ?」
「さあな・・・そもそも全ての降灰地域の路面や公園に屋根を付けるだなんて、無茶もいい所だ・・・電線を埋めるだけでも10年かかったんだ、きっと終わった頃には噴火が止んでるよ」
CM『どんな灰でも怖くない!シノハラのウォーカービークル!』 
「しかし、お前のとこは相変わらず景気がいいな・・・歩行マシンなんて10年前は山ん中しか使い道がなかったのに、今じゃ必需品だ」
「単に運がよっただけさ・・・もし火山灰の質がああでなければ、たぶん今頃はタイヤチェーン屋とスノーモービル屋の天下だよ」
TV 『それでは次のニュー・・・ガ〜ピ〜〜〜』
「ん、今日の灰は鉄鉱石のサービス付きか・・・何だかイヤな予感がするな」
「あぁ、まさにレイバー犯罪にはおあつらえ向きの天気だぜ」

●「クっ・・・動いて、アルフォンス!」
 『ここまでや、ゲーセンクイーンの姉ちゃん』
 イングラムのワイパーが停止し、黒い半円の眼に灰が積もって白くなっていく。
 「チェック・メイ・・・いかん、もうタイムアップか。エネルギーがない、すぐに離脱しろ」

●噴火案は若い頃の妄想試案の一つで、ぶっとびすぎのためボツにしていた物です。実際の所、犯罪レイバーが現場から逃げおおすには、「追っ手の車両(交通網)、視界、衛星の監視、通信網」といった物を遮断した上でようやっと可能かと。無論、実写でやるにせよ予算がかかり困難ですが、これくらいしないとやはり自分的には納得いきません・・・という訳で、指揮車両からはニョキリと脚が伸び、イングラムはパトカーモードに(以下略)。


2009/11/28 Last Update.

 models 
パト-1  Zatsubun  パト-3

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