雑記09-12-03 Answer to "Hige Fix 2"
雑記09-12-28 Moonlight moth
Early model http://yabumi.jp:8000/01bbs/html/k/upload/103-1.zip
addition http://yabumi.jp:8000/01bbs/html/k/upload/104-1.zip
(※2009/12/25 URLを修正)
暫定アップ
2007/11/6画像差し換え(頬と首の下の丸を修正)
2007/11/4画像差し換え(肩の先を改悪)
2007/11/3画像差し換え(下腕の前後幅を増量)
big image
RESPECT FOR SYD MEAD
Mr. Meed's picture before the design was decided was massive. A lot of
Japanese do not like it. However, I think that I should be massive.
This theme is "Antithesis of Gundam. " I dared to draw in the shape not liked by Otaku.
Nobody understands this. However, it will revive surely from a black grave
in the future...
リスタイリング・コンセプト
「体表パターン」
テーマは「セル画の呪縛」です(「エッジ塗り」と同時考案)。私はセル画が好きではなく、特にプラモデルのセル画のボックスアートは大嫌いです。ちなみに、富野監督もセル画を嫌っています。アニメーションとは「動画」の事ですが、日本のアニメオタクは、動画が好きなのではありません。オタクが好きな物は「セル画」です。ですので、アニメーターがいくら動画で表現しても、オタクは「静止画が萌える事」のみを求めます。なお、富野氏が「萌え絵」や「オタク」を嫌っている事は、あえて言うまでもありません。
※余談・・・(体表のパターンには「決定稿」は存在しません。模様は日々ゆっくりと動いてメタモルフォーゼします。ラインは基本的に左右対称で、角度によって見えたり見えなかったりします。線は無限に入っており、線の中にも更にバーコードの様な複数の線が存在します。なお、ミクロレベルでは幾何学模様ではなく葉脈や蟲の羽根の様な生物的なラインです。)
「色」
例によって「存在しない色」、つまり誰も見た事の無い色です。
(・・・とはいえ流石にそれは無理なので、地色はシルバーメッキとパールホワイトのマーブリングの上に大理石状のアクセントがあり、ところどころにオーロラフィルムやホログラムシートを貼り付け・・・と言葉ではサッパリわからないのが難ですが、いわゆる遺跡に玉虫やモルフォが加味されているという感じです。全体の配色はマックス塗りを単純化した感じで、エッジや影は濃くなります。)
「トールモード」
以前の画稿の「ストロングモード」は、腕が細いという欠点がありました。よって考え方を変えて、マッシブな体形の方を基本としました。しかし今度はノーマルモードの体形が悪くなってしまい、腕があまりに太すぎてしまう欠点があります。ちなみにアイディアの大元は「ポパイ」からで、ウエストが細いのはシンドバットのマジックベルトの影響です(外国人の考えるヒーローはマッチョに変身する物だという幼少期の刷り込み)。しかしシルエットがわずかに変わるのみなので、ゼントリックスくらいに変化させないと映像としてのインパクトに欠けるかもしれません。
(なお、モードチェンジ後の隙間となる黒い線はスモークブラックの透明パーツで塞がれており、七色にチカチカと光ります。)
「初期稿のプロポーション」
ミード氏のラフデザイン(講談社「ミード・ガンダム」参照)の初期稿では、ターンエーは、胸や上半身が大きく描かれていますが、決定稿では他のガンダムと似た様なプロポーションになりました。その理由は不明ですが、トミノ氏と日本側スタッフは「太いのはダメ」と最初のデザインを没にしているため(これはそのままスモーとなった)、おそらく日本側の要求に答えた結果であろうと推測します。ですが私は、もしもプロポーションの変更をせずにクリーンアップしていれば、より「ターンエーらしい物」となったはずだと思います。そして、それがいかなる物であるのかを想像したのが、この絵です。また、このプロポーションにしたのは、もう一つの要因があります。それは「逆行」です。
「レトロフューチャー(時代逆行)」
模型界ではベタなカトキ風がいまだ大人気ですが、choco氏(同人誌HIGE FIX 2)以降に描かれた俺ヒゲは「カトキの呪縛を脱し、(ミードラインを尊重して)もっと未来へ!」と訴える物が多くを占めています。しかし、現在はその方向性がスタンダードになったものの、萌えのベクトルを「カトキ→ミード」に変えたにすぎない面もあるため、それも「ありがちな物」となってしまえば、また閉塞と同義です。世の「萌え絵」の寿命は、わずかな期間しかありません・・・時代と寝た者は、時代と共に滅びます(ちなみにこれにいち早く気づいたのはカトキ氏で、HG-UCでのリファインで芸風を大きく変え、時代の先端への追求を捨てました)。
ターンエーのテーマは、その主題歌の冒頭に掲げられています。「時が未来に進むと誰が決めたんだ?」・・・これは富野氏が「増殖するガンダムとガンプラやオタク界へ向けた怨念」であり、「普遍な事をするのが特異となる現状」への意義申し立てです。
よって私はそれを「カトキ化が正しいと誰が決めたんだ?昔に返れ!」と解釈しました。しかしそれは、単に過去に退行しろという事ではありません。日本には「温故知新」という言葉があります。物事が行き詰って閉塞した時は、過去にそれを乗り越えるためのヒントがあるという意味で、時代逆行も革新となりうるのです。そこで私は考えた末に、「カッコ悪くする事がヒゲ的なのだ」という結論へと至り、「70年代超合金風(&アメリカンヒーロー)マッチョアレンジ」という道を選びました。すなわち、「過去の未来へ」とレトロフューチャーの方向性を加味する事で、時代と共に色あせない事を狙いました。
「付記」
コックピットボールの下降時は、コアブロック全体が180度回転します。胸に牛を入れる際は、絵よりも更に肩幅を増やし、胸部中央の線が左右にスライドして中央に空間を作ります。スラスターベーン展開時は、極薄のセルロイド、もしくは細い針金がすだれの様に広がって羽根上のシルエットを作る等にしないと寂しいのですが、立体再現不能なので図には描いていません。
「寝言」
例によって「勝算が見えない商品」の仕様は常に妄想しています。まず「ガンプラ」ではなくオモチャ、しかも「米国向け」で箱は五カ国語表記です。スケールは1/60〜1/48、ボタン押すとガシャッと変型、黒ラインがチカチカ発光、体の半分は銀メッキ・・・。日本ではこんなものが到底出せるはずもありませんが、米国ではパワーレンジャーの人形がマッチョ体形にアレンジされ、独自の変身ギミックが付加されている事を御存知の方にはハハンと頷いて頂けるかと。ただ、塗装が複雑なのでどう考えても大人向け高額商品となり・・・つまり対象となる消費者が存在しません。
なお、私はガンダム全般が米国で受け入れられるとは考えていません。展開すべきはアジア圏です。ちなみに香港の人はカトキ版が大好きです。つまり海外ではヒゲは永遠に・・・って言ってしまうとそれまでなのですが、ヒゲに対しては他のガンダムと異なり「結果を急がず、十年待つ」べきだと考えます。日本でさえ認知を受けるまで8年かかりましたが、それだけの時間がかかったという事は、今後の寿命も長い事を意味します。つまり種さえまけばいつか芽は出るでしょう。もっとも粗悪な「種」では一時流行した所ですぐ跡形もなくなれど、真に良き物語は時代を経ても残ります。
しまった、モード変更後の体型にうっかり通常のディテールを入れてしまったので、後日修正します。しかし頭部と肩当て先端は一体どうやってごまかすか・・・。
↓うっかり「比較」を云々と寝言を言ってしまいましたが、象とアリの力比べと同様でそもそも比較にすらなりえません・・・昨日の朝は眠かったのでお許しください。
これはミード版に独自の変更を加えた物で、従来のセオリーとは逆の「萌えない、今風ではないプロポーション(超合金、アメコミ、キングコング体型)」でディフォルメするとこうなる、という試案です。またイラストレーションとしての面を重視して意図的に特徴をオーバーにしており、三次元的な配慮には欠けています。特に頭部の形状が歪んだ物となってしまっていますが、絵は例によって永遠の暫定版なので、MGモデルを組んだ後にでもまた変える予定です。
バンダイのマスターグレードモデル開発スタッフは、設定画を定規で測りました。しかし私は、絵を描く際には基本的に他の絵を見ることをしません。よってバンダイの方が愛が上だと皆が思われるのならば、それは実際にそうなのでしょう・・・。ですが「ロボットはキャラクターである」というのが私の考えです。人体を描く際に、定規で測って描く人はいません。全ての人の「心の目」には、定規では測りえないそれぞれの「ヒゲ」が見えているはずであり、これは私の目というフィルターを通過した物の中のうちのわずかに一つです。しかし、マスプロダクツ商品では、そもそもミード版を出す事自体が困難ですし、更に「個人のアレンジ」を加える事も許されません。つまりバンダイと私とでは「土俵」が全く異なるため、両者は単純に比較すべき物ではありません。
私は「ターンエーは初期デザインのマッチョなプロポーションに本質が宿っている」と考えたため、多くの人が好む物(カトキ風)とは反対のアレンジを行いました。しかし、この様に考えるオタクは私のみなので、望む者のいない特殊なアレンジにしかすぎません。ですが私は、ガンダム造形の閉塞を突破するための鍵がこの「逆転」にこそあると、高い完成度を持つMGモデルの発売された現在においても確信しています(単に往生際が悪いだけかもしれませんが・・・)。
↓下の「ストロングモード」の名称は「伸長モード」に変更しました。よって旧名称は今後は一切用いません。
image
(※1/27画像差し替え)
頭部のシルエットのみ、両者の形状を変えています(一応そこだけ軟質パーツ使用という脳内設定)。なお、絵に毎度色を付けないのは手抜きではなく、「カメレオンの様にCGで可変(森田繁氏)」、ないしは「この世に存在しない色(うーんMHだなー)、もしくは誰も考えていない塗装」でなくてはならないためですが、本当はただの手抜きです。
『ストロングモード』
アニメの画面のターンエーやウォドムは「上半身を揺らさずに走る演出」がなされましたが、それを行うのならばガサラキの様なヒザ関節の伸長機構が存在して然るべきです。また、「ヒジの他にヒザも伸びるのなら、実は全身の関節が伸びると考えた方が自然ではないのか?」との妄想に至り、ストロングモードを設定しました・・・というのは実はウソで、後付け理由です(前に言った通りエルガイムです)。ちなみにアイディアの初出は2001年春レヴォ(の某委託スペース)でのペーパーで、月光蝶モードも同時に考えた物です。なお、変形方式としては他の例は見ませんが、二つのロボットモードを持つロボには「ガラット、カクレンジャーのニンジャマン、Gガンダム(スーパーモード)、カブタック、ロボタックがあります(ちなみに個人的に好きなのはFSSのバンドールの収納用形体)。[11/3追記 変型だけではなく「変身」も含めると、中国で作られた「ゼントリックス」があります。]
『スラスターベーン伸展』
図ではシルエットしか描いてませんが、板が伸びます。このアイディア自体は2001年の夏コミ(ジャンルはファースト)で出したヘタレ本が初出です(ただし当時は背中まで伸ばしてはいません)。ちなみに考案の動機となったのは、永野氏が「スラスターベーンブレンの引用」と発言した事です(無論、引用とはパクリという意味でしょう)。しかしまあ、それはもう全くもってその通りなのですが(実際にサンライズ側の指示により追加された)、やはりヒゲファンとしては悔しい物がありますから、せめて新規ギミックを付けてでもどうにか・・・という訳です。
『背面クリスタルシリンダー伸展』
choco氏の同人誌「Hige Fix 2」で先にやられてますがを参考にした物ですが、こちらもそのままというのは芸がないため、透明グリーンで先端は竹カット、節もあるという設定です(通称タケシリンダー)。choco氏が背中から月光蝶が出るのを不自然だと感じたのと同様に、私も「ハハンこれは後付けだな」と感じました。もしデザイン段階で月光蝶が考えられていたならば、背中にスラスターなり「何か出そう」な物を付けていた事と思います。よって、設定通りの形状のままで説得力を高めるならば、本来ミサイルの入っているこの空間を利用して円筒上のパーツを外部に出す他にありません(模型再現を無視するなら、ナノマシンの触手がグニョーンとか)。
『ムーンライト・バタラフライモード』
ギミックはほとんど加わりませんが、巨大な透明パーツ(色が7色に変化)と台座が必要になります。ただし変形させずとも「バンザイポーズで月光蝶発動のプチジオラマ」をやる場合には結局必要になりますので、コスト面では問題ありません(←寝言)。
ちなみに「変形する俺ヒゲ」を巷で見ない理由は、choco氏がヒゲリファインの方法論として変形を否定した事に原因があると考えています。つまり「氏の本を見た多くの読者が今後それを行う事は無いはずだ」と例によってひねくれて考えた訳でして、この読みは案の定的中しました。ただ、変形の否定自体は私も「寝そべって戦闘機になったりするのは違うよなあ」とは思いますが。
左の正面画は、1月に描いたボールペン画をスキャンして線を整理した物で、左右反転ツールは使っていないため無駄な手間暇がかかっています。
ええと、一応これが現時点で私の提唱する「俺ヒゲ」です。一般のアニメファンには「あ、これ知ってるよミード版でしょ、でもどこが俺なの?」と言われ、ガノタ(=カトキスト)には無視され、メカオタには「以前の2004/7/20稿みたいな方がいいのになあ(訳・萌えないよ)」と言われれば「まさに想定通り!」なのですが、如何でしょうか・・・?
プロポーションは今までに造形された全てのヒゲと異なり、通常のロボット造形の萌えのセオリーとはバランスを変えています(肩当ての大きさと位置も意図的に変更しており、従来の解釈とは異なる事を読み取って頂ければ幸いです)。
問題点としては、胴体側面は前後厚の薄さを強調しすぎたため多少バランスが悪くなっています。肩当ては上下をもっと狭くして小ぶりにしたかったのですが、それをやるとアニメのイメージから逸脱しすぎてしまうため妥協しました(←いくじなし)。爪先はフラット風からラ−ゼフォン風のシルエットに変更しましたが、下手にいじらない方が良かったかもしれません。大きなヒザ当ては、ミード画(横向きの絵、良く見るとプロポーションが他と全く違う)の様に更に大きくする手もあるのですが、これもアニメ版と離れすぎているため採用を見送りました。
なおアニメ設定との違い(というか俺設定)ですが、全高は24メートル(ターンXは30m)、戦闘時はストロングモードに変化するのでもう1メートル程伸びます(絵は二次元の嘘を意図的に入れているため、普通に立体化すると肩と股関節が動きません)。頭部には永久封印されたメインコックピットがあり、ミイラが座ってます。あと実はインセクトモードにも変形可能で、スラスターベーンを30m程に伸ばし、手を上にたたみ(ブングル式)二の腕からもベーンを展開、股を大きく広げてフンドシを回転、背中からクリスタル・タケシリンダー8基を伸ばして月光蝶に変わります。
ちなみに2024年発売予定の妄想モデルのスケールは1/60(高さ33.5センチ)、半完成品で関節は既存の方式(ポリキャップ)は使いません。頭部とコアファイターはアニメ版とコンパチです。装甲はFSSよろしく半透明の乳白色(ラメ入り)で、内部メカと巨大透明ウィングパーツと光ファイバーの束(ナノマシンの粒)が電子制御で妖しく光ります。
あとコックピットは、1/72と1/100と1/144の実に三種類が付きます。ここで「何で1/60じゃないの?」と疑問に思われるかと思いますが、これはPGガンダムのコアファイターに座るアムロ人形が、実は1/72に満たないサイズである理由と同じです。アニメロボの設定全高だとコクピットサイズが小さすぎる矛盾はマジンガーから続く「お約束」であり、すなわち日本の巨大ロボの由緒正しき伝統なのです・・・ン?