ミノフスキー粒子の超真相-3(暫定版)



このページは妄想のための妄想であり、
現実の「機動戦士ガンダム」の史実とは永久に無関係です。


2004/4/26
■F91分身の真相

 F91の分身能力は、その後の時代にそれが一切登場しない事から、本来意図されていた能力ではなく、偶然が重なった事により起こった奇跡的な現象である可能性が極めて高い。また史料的にも、バンダイ・モデルクラフト社の機体解説には全く触れられておらず、他のMS解説書の多くにも無視されいる事も、偶然説の論拠の一つである。
 さて、この分身の理屈であるが御存知の様に、機体表面から重金属粒子が剥離して残像の様に見える・・・と言われて納得する人が、今の世に果しているのかは大いに疑問である。剥離した後は無論、形状などは一切とどめず拡散するのが物理学の基本であり、「宇宙世紀は物理法則が異なる」という安易な常套手段でごまかす事は、マックスウェルの悪魔ではない筆者にはできない。

 では、以下に筆者の仮説を述べるが、これはラフレシアのアクティブ式センサー(詳細不明)とF91の特殊金属コーティング(同じく不明)とミノフスキー粒子が相互作用を起こし、たまたま運良く発生した現象であると見て間違いない。具体的にはおそらく、機体表面に断続的に何らかの力がかかり塗装が剥離し発光する際に、光子が極端に遅延する現象が発生したと考えられる。ただし、単に遅延するのならば数秒後に分身像がパッと出現して消えてしまうだけだが、光の遅延速度は一定ではなくバラツキがあったため、一瞬の姿が半透明な残像のままで数秒間持続する事ができた、という訳である。
 また、この遅延は各種の電磁場その他にも及んだため、ラフレシアの有する質量感知センサー(詳細不明)も含め、「実体であるかの如き残像」として鉄仮面を翻弄する事を可能としたのであろう。


■出力の単位に関して

 本書では、従来「ジェネレーター出力数値」とされる物は、単に「出力」として扱い、単位は単なるKWではなく、KW/msとしている。公式な兵器関連史料では全て「KW」と書かれており、一般的に「KW=KW/s」だと考えられいるが、これはあまりにも短絡的である。ちなみに、20世紀の日本ではkWと言えば通常kW/hを意味しており、宇宙世紀にもこの様に別の単位で考えられていた可能性は高い。そして無論、数値的にも1380kW/sという値は、誰が見ても絶対にありえないと断言できるほどの微弱な値にすぎない事から、真実がどこにあるのかは火を見るより明らかである。
 なお、1380kW/msを馬力換算すると約185万馬力となるが、MSのスラスター推力の低さから、その大半は電力の値であると推測される。そして無論、電力こそがMSの宇宙走行性能を決定する最大ファクターである事はあえて言うまでもないであろう。


■重量数値に関して

 発掘史料「アウターガダム」における「カインズ理論」を肯定するならば、MSの公表されている重量は実際の物ではなく、地面が受ける重量、すなわち地表計測値にすぎない事になる。この論拠は、「ジオン軍ミリタリーファイル」という史料において、ガンダムの足跡から推定重量をジオン軍が計測した結果、約50tという値が得られたという史実による。
 よってカインズ理論に基づくならば、ガンダムの重量は定説の60tよりももっと重い事になるため(値は全く不明たが、おそらく180tを下回る事はないだろう)、公表されている数値は全て捏造、もしくは地上における計測値にすぎないという疑いが極めて濃厚である。

 そもそも、MSの公表重量があまりにもおかしい事は、1/144スケールモデルの戦車とMSを対比すれば、誰であろうが一目でわかる事である(そこに言葉や高尚な屁理屈が介入する余地などありはしない)。また細かな疑問として、一年戦争後に作られた機体の重量軽減化があまりにも激しく、より強力で重そうな機体ほど軽い傾向がある。特に、サザビーに至っては本体重量が30.5tしかなく、これでは機体の中身が全くの空洞か、あるいは異様に体積の多い発泡金属やウレタンで作られているというトンデモな結論以外に導き出す事はできない(兵器の体積のみを大きくする事の合理的な理由が存在しない)。だが、これらの疑問に対して、正統学会が「材料工学の飛躍的進歩」以外の見解を決して示さない事は、多くの方が御存知の通りである。

 軍がMSの重量を隠した理由に関しては、やはりミノフスキーフロートやバリアー等の情報を完全に隠蔽するためであろう(足跡から重量を計測する民間人が多かった事もカムフラージュに一役買ったと思われる)。また、MSの重量数値と外観の写真をスーパーコンピューターに入力すれば、極秘であるはずの装甲厚等をかなり精密に推測できるため、その点からも偽情報は必然的な物であると言える。また、ギャプランの重量がMS時とMA時で異なる事からも、軍が裏で数値情報をコントロールしていた可能性は極めて高いと見て間違いない。
 なおちなみに、多少関係の薄い話ではあるが、「国際ゲッターロボット学会」においては、早乙女研究所の公表したゲッターシリーズの重量数値は矛盾があまりに明白であったため、実際の重量ではなく計測値であろうという説が主流である。すなわち、「計測値説」は黒歴史研究では全く見ない物の、何ら特異な説ではないのである。

※「アウターガダム(OuterGudam)」
 西風の神ゼフィロスから名をとった無人MS「ゼファーファントム」の戦いを描写した物語だが、正統学会はトンデモ史料と判定しており、作者マシゥーラ・M・エリンも「架空戦記」である事を自ら臭わせる発言をしたと伝えられる。なお個人的に、ゼファー(Zephyr)はアンサス(anthus/花)計画試作1号機開発の発端を担った存在だったと睨んでいるが、どのみち今後何らかの真相が公開される事は永久にないだろう。


2004/4/28
「分身」
 実は一度廃案にしたネタの廃物利用だったりしますが、「本来ならこの程度のアイディア、ネットの中にゴロゴロしているのがガノタの正しい姿であるべきなのだと、君は!」・・・と、まあそんな感じです。

「重量」
昔から突っつかれている定番の設定ですが、「じゃあ実は何トンなのか?(何トンがふさわしいのか?)」と妄想しているガンダムサイトはわずかに一箇所Scull's Museumのみで、同人誌でも見た事がありません・・・。しかしまあ、アウターガダム(ちなみにガダムとは、松浦先生が「これはガンダムではない」という意味をこめて同人誌のタイトルに使った名)が、その手(どの手だ?)の界隈の掟により墓堀り対象から逃れているのが、逆に妄想には幸いしている訳なのですが、仮にアウターガダムが存在していなくても結局こういう風にしたとは思います。

2004/5/6
「AMBAC」
 アンバックを否定しましたが、関節が2個以上あれば、行きと戻りで四肢の開き具合を変える事で、姿勢のベクトルを変化させる事は実際に可能です(腕や足をプロペラ回しする手もありますが、これは無論却下)。ただ、問題となるのはこの際の「角度」の大きさで、人間やMSではどうも無理がありそうです。
 とは言うものの、そもそも宇宙船の中ではいくらでもやっていきますし、だからこそアンバック設定が生き延びてきた訳ですが、船内では「空気を漕げる」点がやはり引っかかるので結局の所・・・。ただ、逆に言うなら大気のある宇宙(つまりガンパラ)においては全く不都合はない訳ですが、それを言うと話が終わってしまうため横に置いておくとして、とりあえず回転速度を減じる事はどうも可能ではないかと。

 深夜のNHKの環境映像番組(?)で、宇宙船内で足踏みする飛行士の体をもう一人がいっしょうけんめいコマの様に高速回転させて、この回転を「気をつけポ−ズ」だけで一瞬で止める、という不思議映像を見た事がある人は多いかと思います。これは宇宙飛行士がよくやる遊びなんだそうですが、最初見た時は思わずのけぞりました。フィギュアスケートの様に単に回転速度が落ちるというレベルではなく、ごくわずかな動きだけで完全に止まるのがどういう理屈による物かはわかりませんが、とりあえず回転を止める事が我々が思っているよりも強力に可能な感があります。ただし、仮にこの逆の動きを静止時にした場合には、何一つ回転などしそうにない様な感もまた・・・。

 ええと、さて残る問題は、果たして回転の動きを加えられるかどうかのみですが、これは物理学上ではどうも分が悪い様なので、未来になって「エランの特殊解」(←フォーザバレる)が発見されて、ごくわずかな角度の変化が増幅されるという事にでもしておきましょう・・・というのは流石にマズイので考えますと、まずMSは両脚を思い切り蹴り上げて、体を大きく丸める事になるはずです(イボルブでは片足で空間を蹴り飛ばしていただけの気もしますが無視)。
 次に、先の理屈でそそくさと脚をすぼめて上半身のうつむきをできるだけ保持したまま元の姿勢に復帰する・・・のでは変化の角度が小さいため何だか絵になりません。ですが、ここで「ある力」(体を丸めているためごく小さくて良い)が加わってサスケ(もしくはダッシュ勝平)の如くの空中回転が始まれば、後は瞬時に体を伸ばして回転を止めて、元の姿勢へとゆっくり戻せば万事オーケーです。

 なお、ここで「ある力って何だよ」と当然突っ込みが入るはすなので種明かしをしますと、映像中でMSが飛ぶ際は常にランドセルを吹かしているというお約束・・・もとい、事実(ザクがサイド7に降りる時等は除く・・・多分減速中なのでしょう)に着目すれば、これは単にメインスラスターのプラズマの噴出にすぎず、むしろ姿勢転換時にそれをわざわざ止める事こそ逆に不自然であると言えるでしょう。
・・・とまあ、妙にあっさりしたオチではありますが、別に深く考えずともこういうテ(抜け道)もあるよ、という事でどうかここは一つ・・・。

「核」
 ミノフスキー爆圧でアトミックバズーカのビームと核爆発問題を何とかしようとしたのですが逆シャアやセンチュリー設定の核ザクとの矛盾はどうにもならず、永瀬氏(某0083フィルムコミック)の新型ミノフスキー核弾頭説は覆せませんでした。流石に作品内の矛盾は妄想でも解決は困難です。

「バリアー」
 バリアー設定に関しては、普通ならば単に電気か何かで装甲を強化できるとした方が、映像との矛盾も少なく無問題でしょう(ガンダムのカメラのガラスもパワー切れで強化できなかった事にすればいいですし)。しかし、切断用兵器にはガンダムがスパスパと斬られているという点がひっかかりますし、宇宙でぶん殴れば両者が無傷のままで逆方向に弾かれるはずです。
 よって、「遠距離攻撃はバリアーで効果なし(=接近戦では兵器の装甲は弱まる)」とする事で、だからこそ接近戦に特に強い兵器が必要とされたのだ、という解釈をとりました。
この「装甲を強化するのではなく、銃の威力を減ずる(同時に命中精度を落とす)」という考えの利点は、MSが殴ればちゃんと装甲がへこむ他にも、ワッパ攻撃やタケヤリアタックを肯定が可能な事です。ただし、それはそれでMSが弱すぎる(潜んでいる歩兵ごときにやられてしまう)という事になり、つまり両刃の剣で、結局これもにんともかんともです。

「重量」
 MSの重量が200〜300t以上あったとしても、それでも圧倒的に軽い、と考えられます。装甲は未来の超チタンや超々鉄鋼とは言え厚くはできず、しかしMSはぶくぶくと巨大な容積ですので、装甲は一枚の板が硬く重いのではなく、スペースを取る事で弾丸の速度を減衰するものであり、軟らかい素材が多く重なっていると解釈しました。つまり、表面ディテールや硬さは戦車のそれとは異なる、という事で、一応表面の質感はFRPの様な軟らかい物と想定しています。
 イメージ的には、銃弾の貫通は防げるのにナイフに簡単に引き裂かれてしまうケブラー製防弾チョッキ(何だかアニメの設定っぽい・・・)といった見るからに弱そうな感じですが、その下の下には痩せた真の装甲(これは戦車なディテールでも良いでしょう)が隠れてます・・・あ、一応念を押しますとこれらはガンダムではなく「ガンダー」の事ですので、くれぐれもその点を誤解無きようお願いしますです、ハイ・・・。



2004/4/26
2004/4/28
2004/5/6


    
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