2015/11/8最終更新
2015年梅雨、専用キーボードの「変換」と「無変換」キーが死亡。また、PC側の問題で「やまぶき」はほぼ使用不能となり、「DvorakJ」に変更しました。
メインマシンの調子が悪化して日本語すら打てなくなり、キーボード自体も調子が悪くなったため、ノーパソで文章を打つ必要に迫られました(予備の安物はいくつかあるものの、ノートの上に置くのも流石に邪魔ですし)。ただし以前の様な小手先の親指化では、打ちにくいため長文の入力はかなり疲れます。よって、スペースキーをキー変換ソフトで殺した上でその左右に板を貼るか、変換キーの下側に何か超薄い小型キーでも・・・と思いつつも前ページの物の最初の試作から5年も放置していましたが、再び考えるにあたって念のため誰か既にやっている人はいないかとネットを調べた所、何と既にアダプターが存在しており市販もされていました。
自在工房あおやま
そうか、この手があったか・・・という訳で、早速それをパクって似たようなヒンジを作り、ボンドで直接止めました(マシンが古いので躊躇なし)。要は、可動ギミックを作るのは面倒なので、接着部分がグラグラするのを利用した訳です(いや、別に強力な粘着テープでも効果は同じはず・・・全くいーかげんですが、あくまで実験なので)。
試作品は、見てくれは悪いものの充分実用に耐えます(まあ、ただの劣化コピーではありますが)。しかし、打ちやすいはずの左キーが逆にぐらぐらする事や、双方の感触の違い(右側の重さ)も気になるため、ノートの種類によってはアダプターは右左両方に付ける必要があるかと思います。
ただ、アダプターは「すぐ外す」という訳にはいきませんし、ノートの蓋を閉じた際にキーがわずかに沈みます…。つまり、若干ですが液晶が押されている訳ですが、貧乏性ゆえにごくわずかとは言えど液晶には抵抗を加えたくありません。そこでどうしようかと考えてみたところ、答えはあっさりと出ました。要はマウス式にすればいいのです。つまり必要なのはわずか一枚の板のみ・・・。
構想期間5(+8)年、製作時間10分、制作費0円。材料はどこにでもあるCD−Rのスピンドルケースの蓋と、3〜4ミリ厚のゴムかスポンジ、あは両面テープのみで、誰でも簡単に作れる事が第一のメリットです。まず最初はケースの外周部をカッターで切り取り、後は御覧の通り・・・。
↑このシンプルさ。作例のゴムは3ミリ厚ソルボセインで、そのまま貼りつけています(一瞬で剥がせて跡も残りませんが、何度か付け剥がしすると粘着しなくなるのが難)。粘着面積が広ければ全体の粘着力は弱くてすみますから、すなわち比較的すぐに外せる事が第二のメリットです(両面テープ等を使った場合は、キートップごと外してしまわない様に気をつける必要性あり)。よって市販のアダプターを付けられない…すなわち家族でノートを共用している方や、他人のノーパソを触る機会が多い方に向いていると思います。ただし御覧の通り手元が隠れるので、当然タッチパッドやトラックポイントを使う人には向きません。
そして第三のメリットが、厚みが薄い事。写真はノートの蓋が閉まりきった状態ではないのですが、完全に閉めてもギリギリで接触しません。もっとも、隙間の高さは機種により違うでしょうから参考例にしかすぎませんが、方式として薄くてすむ事はあえて説明不要でしょう。
ただし、最も肝心な打ちごごちに関してですが、はっきり言って最初のヒンジ方式に劣り、多少重く感じます。また打ちミスが多少出たためゴムを3ミリ厚から5ミリ厚に変えようかとも思いましたが、念入りに配置をしさえすれば3ミリのままでもいけると判明しました(試しに『どれもありえないやろーをぃバァローギャーボビュ』と3回打ち込んでみてもミスは出ず)。また、ヒンジ式よりも力が要り多少疲れるのですが、板に切れ目を入れて上下に動きやすくし、更にゴムを上下幅を短くした所、前よりもいくぶんか打ちやすくなりました。とは言え、まだまだ改良の余地がありそうですし、材料面でも色々試してみたい所です。親指部分に貼っているすべり止めのテープも、ちゃんとした見栄えのいい物にしたいですし・・・。
今まで使ってきた擬似メカニカルキーボードのctrlキーが不調になり、同じ製品は既に店頭で見かけないため、新たなキーボードを物色する事になりました。という訳で、配置が適当なこれをまず探しましたが見つからず、できれば小型の物が欲しいので普通の物を買って世捨て人の庵にならって右手用の配列全てを右にずらす荒業に出るか、親指シフトの部屋の改造もよさげなものの、やはり本家富士通謹製の小型親指キーボードが気になります。しかし、アキバの大きな店を探しても置かれておらず、もはや日本で実物を触れるのは富士通専門店だけなのだろうかかと憤りつつも、まんだらけ(以前虎の古同人店があったビル)の向かいの店にひょいと入ったら運良くキーボードの専門店で、専用キーボードを遂に発見。キータッチも悪くなく、サイズの小ささも気に入ったので、とうとうお布施を決意しました(ただしJapanistは買わず、今まで同様「ひゅんQ」を使用)。
下が富士通FKB8579-661EV、9979円(クレバリー2号店価格)
付属のパームレストはガタツクため即座に箱に戻しましたが、肝心の使用感は噂どおり昔のオアシスより重かったものの私の場合まずまず良好で、当初気になっていた親指キーの高さもすぐに慣れました(親指キーの高さは、ホームポジションを狂わせない点において重要なポイントであったと判明)。
操作上の不満点は、空白キーが独立しており左親指で空白を打てない事で、これは諦めるしかない様です。また、サイズの小ささゆえ必然的に細かい満があるため、キー変更ソフトX Button Makerで、「左Win→Ctrl+Z、右wWin→!、@キーの右側のキー→Del、アプリ→Homeページアップ、右Ctrl→Endページダウン」へと変更(できればBackSpace→Del、もしくは\→Delとしたかったのですが、時々変換がきかなくなるため断念)。ただ、変更ソフトは衝突しやすいのでなるべくなら使わずにすませたいのですが、Delを一発で入れたい誘惑には勝てませんでした
しかし、キー変更といえども一番下の折角の2つのキーはいじれず無駄(上と同じ動作)になるため、もったいない感が・・・(ニコラに慣れすぎたので、今更Japanistで昔のOASYS式に変えるのも何ですし)。しかし、流石専用だけあって安物を5ミリの位置のズレにガマンしつつも無理やり使うよりも効率がアップします。
ただし、無論完全に満足という訳でもなく、個人的な理想は今もカチャカチャしたメカニカルな訳ですが、はるか昔に業務用オアシスやIBMが実現したキータッチは既に伝説のロストテクノロジーとなり、もはやこの地球上には全く存在しないと考えられます。よって、人類が日々たゆまなく進歩しているという大常識は、実は大きな間違いなのです。
♪時が未来に進むと、誰が決めたんだ・・・
そういえば、そもそも親指シフトが何たるかを説明していませんでしたが、解説サイトは山の様にありますので、興味を持たれた方はそちらを探されて御覧ください。無論、完全な負け組方式ですから、他人と同じ事を幸せだと感じる一般的日本人庶民とは完全に無縁の物ですが、「世捨て人、外道者、絶対敗者」を自称する私の様な奇特者に限り、入信をおすすめします。また、以下に該当する方もわりあい向いています。
○仕事でパソコンに触れた事が無く、今後も触る事は一切ないと確信できる人。
○今後の人生でネット喫茶等を利用する機会を捨ててでも、楽に打ちたい人。
○脳内でのローマ字変換に頭が混乱してしまう人。
○打つスピードがあまりにも遅い人。
○日本人なのにアルファベットで打たねばならぬ事が疑問の国粋主義の人。
なお、「親指シフトすらなまぬるい、一度きりの人生なのに、前人未到の道を歩まず何とする!」というドンキホーテな勇者向けに、親指シフトを更に改良した「飛鳥」方式とかも色々あるみたいですが、私はトシなのでもう宗旨変えは無理なのが残念・・・。
あと、「親指シフトの不幸」という記事がオアシスの生みの親のサイトにありましたので画像リンク。
その1 その2
しかし、もはや消滅間際だというのに「本格普及はこれから」って・・・。でも、負け組と自虐してルサンチマンにまみれる私とはえらい姿勢の違いです。全く信徒としてお恥ずかしい限り・・・僕は間違っていたよララァ!
♪負けたと思うまで、人間は負けない・・・
あ、でも何であろうが私が言う時点で「夢まぼろし」っぽくなるなあ、うーん・・・