本の紹介は、以上です。
ただし、ここで紹介したのは、計48(-2)ページのうちの18ページ分で、全てではありません。
でまあ、このページを御覧の皆様の全員が、
「コロニー解説なんかどうでもいいからアレを見せろ!」
と、心の中で叫ばれているであろう事は、それはもう重々承知しています。
ですが残念ながら、
お探しの物は、ありません。
忌まわしきパンドラの箱が・・・もとい、「MS解説」が始まったのはこの後からの様で、
一号には河森氏の絵も文も何ら見当たりませんでした。
なお、「でもアレならあるんじゃないの?」と突っ込まれている方も多いでしょうからお答えすると、
ハイあります。確かにあるのですが、ええとその、今見るとアイタタな萌えトークが続くだけなので、
ここは黒歴史の闇にそっと封印しておいた方がよろしいかと。
ちなみに、一体どれくらいアイタタなのかというと・・・
「ボクのフラウ・ボウ!」
「マリがちずるがマスが・・・う、よだれが・・・。」
「ちずるのからだじゃ〜〜。」
「マス、キャッ!私もたたいて!キャッ!!」
「ボクのマスとミライだ!あ〜〜う〜〜あ〜〜。」
うーん、正視できない・・・。
なお、ガンサイトがヤフオクに出たという話はまだ聞きませんが、
伝説の某バルキリー同人誌が開始価格3万いくらで目にした事があるので、
ひょっとしたらひょっとするかも・・・皆様の御健闘をお祈りします。
・・・なーんて言っていたら11月上旬にとうとう出ました!
しかし、開始価格は各4800円と良心的だったもののラスト一時間の攻防で
案の定跳ね上がり、私は貧民なので負けました。ぐっすん・・・
※枠内の画像、文章はコピペです。
1stガンダム放映当時から発刊され、美樹本晴彦氏や河森正治氏らスタジオぬえのメンバーや永瀬唯氏などそうそうたる顔ぶれが参加していたことで有名な同人誌。 今日までのガンダムワールドの拡大・発展はこの同人誌が出発点となったと言っても過言ではありません。 古本屋やオークションでもまず出てこない品だと思いますし、まして状態の良いものであれば言うまでもありません。今回、全号出品しておりますので全て揃えるチャンスでもあります。 「Phase0」となってますが、実際はPhase1の後に発刊されたものです。 作品評論や座談会などのほか、後に『Gundam Century(ガンダムセンチュリー)』に掲載され公式設定化したミノフフキー物理学についての解説もあります(ヘリウム輸送船の艦名がいくつか書かれているのがレアです)。 特にこのPhase2は歴史的に非常に重要なもので、「特集:モビルスーツ」と題し、後に『Gundam Century(ガンダムセンチュリー)』に掲載され、MSVやその後の作品にも反映されるモビルスーツの詳細な設定が掲載されています。『センチュリー』に掲載される際に修正された設定や、抜け落ちたレアな設定(ガ○○がサイド6革命に参加など)もあり、貴重です。 他にソーラ・レイの設定に関するコラムなどもあり、他の号に比べてページ数は倍くらいあります。 (解説なし) |
※発刊の順番には間違いがあるかもしれません(0号の表紙ってカラーだったのか・・・しかし、当時のカラー&活字の価値ってどれくらいなんだろ?)。 なお、一般的に「MS-06」の型式番号の初出はアニメージュだとされていますが、一番最初はガンサイトだという説が当時からあります。
上は「G2O第9号(アスキー)」からのスキャン。
2003/06/09
多少年期の入ったガンプラファンで、ガンサイトの名前を知らない人はおそらくいないでしょう。ただ、私の周りには実物を持っている、あるいは見た事があるという人は一人もいません。ちなみに、古同人誌屋でそれなりの値段の付いている本というのは「相場」が存在する訳で、ある程度の数が出回っている事を意味しており、要は金さえ積めば手に入りますが、そうでない本は全くの運次第・・・つまり極めて入手は困難です。
富野氏が当時「スタッフは読め!」と言ったのは有名な話です(♯記録全集5を参照)・・・監督が特定の同人誌について発言したのは、おそらくこれが最初で最後でしょう(ちなみに当時は「公認同人誌」なる物が良く存在したものの、ガンサイトが公認されていたという訳ではなく、単に一番大きく紹介されたというだけです)。
ガンサイトが、ガンダムセンチュリーの考証部分の元本となった(センチュリー以前にもいくつかのムックにパクられてた様ですが)、つまり現在のMS考証の元祖であるというのは、ガンプラファンの常識です。よって、富野氏が考証ヲタを嫌悪している事を知らない人がこれを聞くと「スタッフはもっとMSの裏設定や考証に詳しくなれ!」という意味の事を言ったのだと、誤解して受け取ってしまうかもしれません。
しかし、元々ガンサイトはハードな科学技術の解説部分が第一のウリであり、MS考証が話題となったのは富野氏の発言よりも後の、センチュリー出版以後の事です。よって、これは「氏がアニメクリエーターの科学知識の低さを憤慨していた」という当時の状況があっての発言と見て間違いありません。つまり「子供向けアニメだからといってウソを付いてはダメだ、もっと勉強しなさい、プロがファン以下の科学知識でどうするんだ!」という訳です。
しかし、現在はオタクがクリエーターになったため、当時とは状況が全く異なります。そういう訳で、今現在ガンサイトやガンサイト的同人誌なりがあったとしても、氏が読めなどとは口が裂けても言わないはずですが、発言の真意である「勉強しろ」という部分は今でも充分生きているのではないかと思います。まあ、だからといって、私のしていることは所詮はアングラな後ろめたい行為にしかすぎませんが、現在の、あるいは未来のガンダムクリエーターのために、この紹介ページがわずかでもお役に立つ事があれば幸いです。
(しかし、「ガンダムクリエーター」っていうのもなんだかなあ・・・ビックリエーターといい勝負?)
↓ちなみに、検索でヒットした所を参考までに。
スラッシュドット ジャパン( レッシグ氏曰く「同人誌に学べ」)
http://slashdot.jp/articles/03/01/11/0551216.shtml?topic=73
裏日本工業新聞(一番下)
http://www.asahi-net.or.jp/~wf9r-tngc/nikko98112.html
ガンダムパーフェクトウェブ -永瀬 唯氏インタビュー
http://www.gundam.channel.or.jp/goods/pramodel/pg/exp/exp2.shtml
コミックマーケット12(1979年7月28日・29日) ※(1)の一番下
http://www.sousaku.jp/comike12-chirashi.html
誤解している方がいるかもしれないのであえて書きますが、ガンダムの「公式年表」は富野氏が決めた物ではありません。一年戦争の開戦日も、「白い悪魔」も、「バーザムがマークツーの云々」もあれもこれも、ガンダムの設定は大半が雑誌媒体による「後付け」から成り立っています。しかし、サンライズが「ちゃんと設定を管理しないとマズイ!」と設定を管理すべきだという事に気付いた時には遅きに逸しており、要はガンダムの公式設定とは「既に出来ちゃってるんだから認めてよ」と認知を迫られて仕方なく事後承諾の形をとった(とらざるをえなかった)物であるにすぎないのです。
2003/06/09
2003/11/20オク画像追加
2007/2/10微修正、追記
2007/5/7微修正