G関連



●荒木元太郎『COM’P・X「コンプエクス」』(オークラ出版)より

電動戦士-1 -2
 kita082の独断と偏見による「日本の俺ガンダム」の最高峰。実物をじっくり拝見する機会があり、デザインよりも動きの方にインパクトを受けました(JAF-CONのコンテストにも出されていたので、会場で御記憶の方もおられるかと)。


●Chocolate Shop発行『CHOCOLATE GEOMETRY #0002』(98年8月、同人誌)より

 G HEAD  まえがき (※一部画像加工を施しています。)


 「メカ」は「萌え」に負けて消えたのだろうか?
 いや、そもそもメカは最初から死んでいたのだろうか?
 それとも、メカ自体が「萌え」にすぎなかったのだろうか?

 今は黒歴史だけれど、かつて「同人、メカ描き」なら誰もが知っていて、そうでない方は大半が知らない世界「ハイエンド系(←呪われし死語)」というのがあった。今から10年前に「最もトンガッていた」時代の頂点。しかし模型界にはほとんど影響を与えておらず、当時の一般的な認識はおそらく「山下メカを一番上手く描いてた同人」、今は単に「ゼノのメカデの人だっけ?」(そういえばテレビアニメのエンディングクレジットには無かったな、名前・・・)という程度だろう。

 彼らが目指していた物は何だったのか。彼らの影響で生まれた物は単に、表紙に絵が無く派手なベクターオブジェクトで飾られシャーペンラフにチョコっとガウスぼかしをかけて見栄えを良くしたハイエンド・エピゴーネン同人誌の山だけなのか(←アイタタタ・・・自分の事は棚にあげてゴメンナサイ)。そして結局最後に勝ったのは、ローレグおパンツ・・・もとい、別の所でゾイド娘だかを描いてた人?・・・ま、それが歴史だからしょーがないカネ。

 だけど今はもう目にはしないけれど、かつてのチネルがそうであった様に、歴史の影に消えていったハイエンド(死語)の種子は色んなどこかで生きているんじゃないか思う。たぶん・・・。



※えーと、「zipでクレ」とか言わない様に(笑)。中古価格を調べてみたら結構安いですね、最安値は状態難ありでたったの千円。2005年に発行された「#0003」の方は、まだ虎の通販ページにありました(おすすめ)。なお、「G頭よりまえがきの方が面白いなあ」という奇特な方には、「#0002」よりも先に「Hige Fix 2」の入手をおすすめします。


2008/7/25


2009/8/20追記

 「電動戦士−1」にはてブが付いていたものの、jpg直リンのため案の定弾かれました・・・まあグーグルは弾かないので構いませんけど。ちなみにこの点で非常に困るのは「FC2」で、グーグルの画像検索を弾いてしまうので、小さなサムネイルの元の画像を探すにはサイトの中から自力で見つけ出す必要があります(面倒なので滅多にやりませんけど)。

●「電動戦士」に関しては、そもそも肝心の動きを見ない事には始まらないというのはありますが、動きだけでなくデザインに関しても評価困難なのが難しい所です。「裸の肉体」をコンセプトした特異なな太もも〜腰周りバランス、足の親指、肩の低い位置等、既存のガンダム模型の「萌えセオリー」を意図的に崩した、ガンダム世界に存在してはならない俺ラインは見ての通りですが、ガンプラ進化系統から外れるという事は同時に、ガノタには評価も不能な罠。
 ただ、セオリー破壊という所までは今ひとつ中途半端な感は拭えないので(特にXガンっぽい胸周りの形状と顔面が保守的)、「これがアンチテーゼにして新たなるガンダム形なのだ」とガノタに提示するためには、もっと煮詰める必要があるでしょう。よってもっとニラサワ系(SMH方面)にもっていくか、あるいはその逆に泥臭いディテールをハイエンド(死語)な無菌ラインに変えると案外萌えそうな感も・・・一丁どうですかバ(略)ズさん?

●「G HEAD」に関しては、見ての通りの萌える「ネクスト・カトキ」(hige本以降は「ポストカトキ」)。「電動戦士」は完全スルーされども、こちらは同人誌なれどオタク的な知名度、影響度がはるかに異なり、かつてのセンチネルの如くに全てのロボゲーム屋の企画室の本棚には必ずあるであろう教科書的一冊、それが「#0002」・・・ってな感じかと思います(これが「萌え」の違いだとでもいうのか!?)。まあhige本での過激発言から氏はガンダムには到底関わりそうもありませんが、ヒゲの如くに攻めの姿勢を求めるならいい仕事をしそうな感も・・・一丁どうですか電(略)さん?

※関連
ターンエー雑記-1
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