G_unofficials-8

このページの内容は、俺ガンを楽しむための以下略。


2016/3/21(3/22)(3/25)
■TUF Land Sledder (地球連邦軍ランドスレッダー)

Mega Strider (メガ・ストライダー)

(2016/3/24新規追加) ドラマ「機動鋼人ガンダーΖΖ」においてガンダーチームが使用していた事でも有名なランドスレッダー。MSが搭乗した状態では「Megarider(メガライダー)」と呼ばれるが、正式な名称ではない。「スレッド」と呼ばれる部分を接地させているため、ホバークラフトというより「そり」に近く、使用は砂漠や雪原の様な場所に限定される(海面では半分沈む)。
 乗員は一名、もしくは無人でMS側に操縦される(ハンドル部の下に操縦室への扉があるが、目立たないため無人機だと広く誤解されている)。機動力の補助として、G_ストライダーと同様にMSの足(スリッパ着用)で地面を蹴る、足のスパイクで固定する等を行う。MSが搭乗しない場合、ブレーキ/ターン用スパイクピックによって機動を補う(外からは見えない)。なお、この機体の他にも同様のマシンが幾種類か存在したと思われるが、詳しい事はわかっていない。


G_Strider (G_ストライダー)

 MSが操るスノーモービルの様なホバークラフトで、ズィオン軍のマキシマム・ビークル「ド・ダイ」を真似た物。MSが巨大なシートに跨ってハンドルを握り、時折地面に足を付ける事で操縦の補助を行うが、本来の用途は移動用の「足(キャリアー)」としての役割が主であった。本機の開発は「G_アーマー計画」の一部であり、数機の技術実証機が実戦に参加しているが、ペガサスに搬入された物が最も有名であるため以下はそれに関して記す。アルゴ輸送部隊のマチルダ・アジャン中尉がその身を挺してもたらした本機は、ガンダーを載せてド・ダイのグフォーラ及びドムーヴァと戦闘を行ったが、本機単体で見ればさしたる戦果はあげていない。兵装はさほど強力ではなく、第一次ドムーヴァ強襲戦で1機に直撃を加えたものの敵の損傷はごく軽微であった。そして続く第二次ドムーヴァ強襲戦において、復讐をかけた2機のドムーヴァの攻撃により直撃を受けてしまう(同乗のガンダーは無事であった)。大破した本機は、ペガサス内では修理不能のため回収班に引き渡された。なお、本機の操縦はセイラ・マス伍長が行ったと言われるが、確実な情報ではない。

※(筆者註)「機動鋼人ガンダー」の連続ドラマ版において登場した「G_アーマー」と、劇場版の「コアブースター」の一体どちらが正史であるのかは、黒歴史研究が始まって以来、論争が延々と続いている。ただし公式正史的には劇場版が大きく優勢である事は揺るがないが、筆者がどちらに重きを置いているかは、G_ストライダーの存在が示す通りである。あの「オモチャ」を呑む事などは無論できないが、単なる新型戦闘機では、到底「ガンダーのパワーアップメカ」と呼ぶ事はできない。つまり、シナリオは連続ドラマ版に準じたままで、空を飛ぶ(&合体する)という点のみを変更するという訳である。
※(編集者註)これに関して、存在の説得力の薄さが気になったため著者(モウソウスキー)に質問した所、「だってさー、回想が夕日をパックに口パクシーンって何か嫌なんだよねぇ昔から。劇場版を正史として認められない以上、デタラメでも妄想せざるをえなかった訳よ」との怪しげな回答が得られた。また、「いくらなんでも新メカが出すぎではないか、ジャブローでのG_ラディウスの補充だけでもオモチャ的に充分では?」との質問には、「アレはガンフェリーと同じ用途の物だから、同じ物を二つも置けないよ。あと地上を這わせたいなーって、俺の気分的になんとなくだけどね」との事で、全くもって歴史考証も何もあった物ではないが参考までに記しておく。


○「G_ストライダー」と「ド・ダイ」に関して

 ドラマ「機動鋼人ガンダー」ではド・ダイやG_アーマーは機体の上にMSを立たせて空中を飛行したが、無論そんな芸当は物理的に不可能であり、現実には両者共に地表から離れる事のできぬホバークラフトにすぎない。とはいえ合理的に考えれば、無人のバイク兵器にアンドロイドを載せる必用が皆無である如く、ランドスレッダー(2016/3/25変更)(ズィオン側ではマキシマム・ビークル)にわざわざMSを載せる必要も存在しない。MSの携帯兵器が強力ならばそれを直接取り付ければ良いだけであり、余計な重量のかからない分、MSを大きく上回る兵器となるはずである。

 しかし、実際の戦場の主役は航空機でもヘリでもホバークラフトでもなく、MSである。そもそも、MSが効率の悪い歩行システムをあえて採用し、それにも関わらずに戦場の主役である理由は何故なのか。その答えは、「ミノフスキー・ダイラタンシー空間固化現象」にある。高濃度のM粒子空間(発生は地表付近に限定される)が、弾丸の様な高速移動物体を減速する事は筆者が12年前に発見した通りであるが、その際に周辺の空間全体が一瞬固化し、バリアーの様になるのだ。例え一瞬とはいえ、航空機やヘリであれば瞬時に四散してしまう。ホバークラフトならば装甲面で耐えられたとしても、後方に激しい勢いで回転しながらふっ飛ばされてしまい、復帰には多大な時間を要してしまう。そこで考え出されたのが、ホバークラフトをMSが"操縦"する事であった。腕でハンドルをグリップして重心を制御、コーナリング時は片足を地面に着ける。衝撃の瞬間には二本の足を接地させて後退エネルギーを減じ、強大な脚力で地面を蹴る事で、傾いた姿勢を素早く復帰させるという訳である。

 この様な過酷な戦場で要求されるのは「装甲が厚く、強い衝撃に耐えうる事」「重量がある事」「地面と接地している事」の三点であり、いずれも戦車が完全にクリアしている。だが、その戦車とて戦場の主役になりえない理由は、地表付近での砲撃はミノフスキー・ダイラタンシーの妨害によりエネルギーの大半を減じられるという致命的問題のためである。これをクリアするために「砲塔部を高くする」「戦車を浮かび上がらせるか、それがダメなら砲塔だけを分離して飛ばす」「キャタピラを脚に変形させて車高を上げる」「いっそ脚を付けてしまう」といった解決案が考えられ、それぞれがかつてない奇天烈な兵器として現出した…その中の一つが、MSである。

(2016/3/22)
 機体はホバークラフトとして大型ジェットエンジンを装備するが、戦闘時の様相は特殊であリ、ドムーヴァと同様にMSの「脚」が使用され、急停止や急激な姿勢転換時に用いられる。簡単に例えると、「小さな補助輪付き自転車にまたがり、地面に両脚をつけて歩く感じ」に近い。なお、森林戦闘ではMSの腕が使われる事は言うまでもない。

(2016/3/25)
 「ランドスピーダー」から「ランドスレッダー」に変更(大恥)。正確には Sledger とすべきかもしれまんが、何だか発音がスレッガーと被ってしまいそうなので Sledder としました。


○統合整備計画のMSが実在しない件について

 ドラマ『ポケットの中の戦争』に登場するMS「ザクォーレFZ、リックドムU、ゲルグーJG、ズィーゴックE」は、計画されるも実現の叶わなかった機体、つまり架空兵器である。もっとも「統合整備計画」自体は存在したものの、そこで求められたのは「操縦系統の統一と簡略化」「装甲(安全性)の強化」「部品の統一」「構造の簡略化(安価化、製造工程の短縮化)」が主であった。よって普通に考えれば、「機体の外観は全く同じか簡素化された物で、元よりも性能は落ちる」となるはずである。しかし、ズィオンの負けが込んでいる状況下では現場の混乱に拍車をかけるのがせいぜいで、いずれも実を結ぶ前に戦争は終結してしまった。兵器の統一化のためには、各工場の製造設備を切り替えねばならないが、それには大きなコストがかかる上、転換中は何も生産できなくなってしまうため、各工場がおいそれと行う訳にはいかなかった。要は、大戦末期のズィオンにそれを行う体力はもはや残ってはいなかったのである。

 また、存在しない確たる証拠として挙げられるのが各機の設計である。不思議と指摘されない事なのだが、バンライズ社の 「1/144HGゲルグーJG」と、同「ゲルグーA」の立体モデルの頭部を比較すると、容積が倍以上も異なっているのだ。しかし、頭部容積をわずか二分の一以下にする技術が当時あったなどとは、無論考えられない。 それに加えて、圧倒的な最大推力スペックと、似ている様で全く異なる装甲、そのいずれも資金も人材も不足した末期のズィオンには到底実現不可能なゴージャスぶりである。つまり、どう見ても元より存在しなかったと考える他に無いのだ。ではこれらは何なのか…そう、あえて言うまでもなく、苦し紛れの起死回生を狙って無数に描かれた「計画案(ペーパープラン)」の一つである。
 所詮ズィオンの勝利など、求めても叶わぬ夢にすぎなかった。気落ちした国民は架空戦記の白昼夢に耽溺し、現実から目をそらすための「敗者の浪漫」をかきたててくれる架空戦記に、救いと癒しを求めるのは世の摂理であろう…人の妄想する心のある限り、これらの「非実在機体」は、いつまでもその輝きを失う事はないのだ。

 「試作機が最強であったり、新型であれば常に性能がより進化するのは、ムービービジョンの世界だけである」(ガノータ・モウソウスキー)


○アレックスという”マシン・チャイルド”

 ドラマ版『ポケットの中の戦争』では、「VX-80NT-1 アレキサンダー」の操縦を行ったとされるクリスチーナ.マッケンジー少尉は「女性テストパイロット」として登場する。そしてすかさず「女性のテストパイロットなんてどこの世界にいるのかね、ただし二次元界を除くが」とのミリタリーマニア的突っ込みが乱舞した事は言うまでもない。だが、彼女の実は本来の役職は別であった事が四半世紀前に明かされている(ヒロユキ・ヤマガ著『クリスが見た夢』ドグマ書房 0089年3月10日)。
 それによると、彼女の正式な役職は「シューフィッター(もしくはサイコロジカルトレーナー、ティーチャーとも呼ばれる)」であり、要はコンピューター・オペレーター(兼コックピット機器の配置調整係)を担当していた。つまり、元来は0083における「アナハイム・ガールズ」の様な役割でしかなく、従って本来の正式なテストパイロットは別に存在していると考えて100%間違いない。
 彼女の体格は、VX-80NT-1のパイロットに想定されていたアムロ・レイ(身長168cm)と似通っており操作デバイスやシートの調整役として非常に適任であったが、採用の決め手となったのは無論、コンピューターオペレーティングの腕前であり、学習型コンピューターの人工人格「Alex」の育成の成功による。コンピューターの育成作業は一台に付き常に一人のみで、完全なスタンドアローン状態で行われる(作業は同時に数人が開始しており、採用の決定後も失敗時を想定して、そのままバックアップとして育成が続けられたと言う)。
 なお、なぜマシン全体を相互接続せずに個別に育成する必要があるのかという点については、全くの不明である。育成者が一人である点は「親が変わると子が寂しがりメンタル的に良くない」との事だが、親の変化などに左右されない自立した子を一人育て、それを大量コピーすればすむ事にすぎない。それをしない理由として考えられるのは、せいぜい「バイオ系チップのため完全なコピーは不能」という所であろうが、いずれにせよ、人工人格が極めてデリケートな代物であるという事だけは疑いようがないと言える。


○ガンダーとザクォーレの静音性の違いについて

 指摘されているのを不思議と聞かないのだが、ザクォーレの歩行音はガンダーのそれよりも静かである。ガンダーが歩くと「ガギィン、ガギィン!」と力強く甲高い音がするのに対し、ザクォーレは「ブフォフォ…」と不気味な低音が静かに響く。これはつまり、ザクォーレの足部のゴム状大型エアークッションが静穏性に大きく寄与している事を意味していると考えて間違いないだろう。なお、腕の稼働音にしても、ガンダーは「グガッギュイィィィン!」と甲高く鳴り響くが、ザクザクォーレは「グヒュウギィィッ」と、こちらも低く静かな音である。



 
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