X-78 series-2


「妄想を妄想と見抜けない人には、(俺ガンダムは)難しい」


’04/09/05作成、09/23改稿、0105/3/23微改稿

※図は03年6月に起こした物及びそれに手を加えた物であり、筆者の最新形状解釈とは異なる。


「X-78 4〜5号機」(X78FA-1)
(※左のカラーリングは定説(GFF)とは異なる。また、胸部がグレーであるタイプの立体の存在が新たに確認されており、数回のカラー変更がなされた可能性も否定できない)。

 FSWS(Full Strike Weapon System)プランによる各機は設計段階で終戦を迎えたとされるが、それ以後に実機が作られたかは不明である。しかし、終戦後間もない頃には実在をほのめかす発表がいくつかなされているため、これは軍が情報を隠蔽する方針に転換した事を意味しており、つまり実際に作られた可能性が高いと筆者は考えている(これを言うのは卑怯かもしれないか、そう遠くない将来に120%の確率で公式に実在が明るみに出るであろう事を、この場を借りて予言させて頂く)。
 なお、大戦中にハインツ・ベア中尉が搭乗してMS37機と艦船2隻のスコアを上げたという記録もあるにはあるのだが、記録自体の信憑性が疑問視されている事から、流石にこれはジムによるスコアであると思われる(ちなみに、本機は0083年にジオン軍残党の掃討作戦に参加して赤いR型ザクを宇宙の闇に葬ったという噂もあり、もしこれが事実ならばパイロットが38機のスコアを上げた記念に「38」を機体に印したという可能性が浮上するが、いずれにせよ確かな証拠は無いため憶測の域は出ない)。
 そもそもFSWSプランが戦時中に存続していたという事は、すなわち戦後にFAパーツが完成していようがいまいが、そのベースである機体は当然派手な改造などを受けずに残されていたと考えて間違いない。また問題のパーツに関しても、うやむやに公表されている事自体が、実在する大きな証拠とも言えるのだ。連邦軍は体質的に、虎の子兵器の存在を隠蔽する傾向が強いためである(ただし、ジオン軍ではその逆に、ありもしない機体の存在を多くアピールしていたが、これは無論国力の小ささの顕れであろう)。

 フルアーマードG_を映したいくつかの画像が、CGなのか実物であるのかは不明だが、カラーリングはグリーンと、バストライナーを操作しているブルーの二つしか見られない。また、ナンバリングは有名な38の他に51と59を印した画像が存在する事から、これがCGであったとしても、少なくとも計画上では3体分存在したと考えて良いだろう。よって、X-78の4〜8号機のうちの二機にG_09とG_10の名称が暫定的に与えられた後、FA装備完成後にフルアーマーG_と正式命名されたであろうと筆者は想定しているが、何号機がどのベース機体に使われたのかは不明であり、ここで4号機と5号機としたのはあくまで推測にすぎない。
 なお、このプランは無論量産を目的とした物であるため、GM-79C型よりもX-78と類似するボディを有した量産機の計画がおそらく存在した物と思われるが、ベース機自体がGM-79と同じボディを有していたという可能性も否定はできない。



「X-78 6〜7号機」(X-78FA-2)、「RX-78T」
 FA-78-2は、当初の公表では「ガンダー開発初期の試作機を元にした改造機」とされているため、改造プランの存在自体が、大戦中に作られたX-78がそのまま温存されていた事を裏付けていると言える(ただし、開発計画の再開を裏付ける資料は軍事機密のベールに包まれているためかいまだ公表されておらず、一般的に実在した可能性は低いとされている。
 上の左図に関しては、改造プランから脱着装甲式プランに変更されたという「GFF解釈」に基づき、装着ベース機の体色をブラウンと想定した物であるが、無論配色パターンが図と異なる可能性は高い。中央の見慣れないシルバーの配色は、ヘビーG_2号機の母体を想定した物であるが、実際の体色はどうやら図よりも暗い様である。だがそもそも、ヘビーG_2号機は実在は疑わしく、「G年鑑」等にも全く掲載されていないため、これに対しては筆者もほとんど確信が持てない。
 なお、図の右は黒いステルス塗装が施されたX-78とおぼしき画像がいくつか撮影されているため、これが8号機ではないかと考えて作図した物である。しかし、調査の結果すぐにRX-78Tというティターンズが独自開発した機体と判明したが、8号機であるとの一抹の可能性を拭いきれない物があるため、あえてここに取り上げてみた。
(※左右の図は今回新たに作成)



「X-78 異説」
 ムービービジョン「モビルスーツ・ガンダー」制作者は、「上からの指示により色が変更された」との発言を残しているため、実際にはトライカラーではなかった可能性も大きく存在する。左はクニオー・オーカワラ氏の提唱(Rタイプカラー)、中央のピュアホワイトはトミー・ヨシュキ監督、右のシルバーはケンイチ・マツザキ氏の考えによるもの。
(※左の図は赤の一部を鮮やかに変更)



「X-78 トイ用カラー」
 玩具とは言ってもその考証は厳密であり、特にバンダイ・モデルクラフト社の物は無視できない(アナハイム系列であるためか、軍の極秘情報のはずが何故か玩具で・・・といった事も時折あるため全くあなどれない)。図の左は旧HG解釈、中央は更に古いクロバー・ダイカストラ解釈であるが、現在これらは否定されている。右は最近のトイで良く見る配色で、G3の初期のグレー体色を再現した物の様であるが、単に2号機の明度を落としただけにも見える事から、新開発のフェイズシフト・プラスチックを使用した2号機とのコンパチモデルをメーカーが視野に入れている可能性を疑ってしまうのは、筆者の深読みのしすぎであろうか・・・。
(※左図は手甲の色を修正、中央は腹部に水色を追加、右は脇腹を若干濃く修正)



※その他のガンダー

「X79-1G」 愛称はG_リクセン(G_REXEN)。後に「RX-79[G] カンダーグラウンド」に変更。元々「GM-79-1G」の先行量産機であり、正式にはガンダーではないが、型番変更(元々X-79にとして開発されていた機体がX-78NT-1に変更)の際に空いた型番にねじ込まれた形となったと思われる。
「RX-80」 愛称はブロッサム。後にRX-78GP00に変更。
「RX-81」 愛称はゼフィランサス(ゼファーアンサス)、後にRX-78GP01に変更。RX-81はガンダーの完全量産型として計画されたとされるが、後に公表されたRX-81STやRX-81ライトアーマーは軍による捏造情報の感が強いため、型式番号の変更がなされた可能性は高いと言える。
「RX-82」 愛称はファイサリス、後にRX-78GP02に変更。アンサス(花)シリーズに関しての情報はいまだ謎のベールに包まれている。
「RX-83」 愛称はステイメン、後にRX-78GP03Sに変更。RX-83が欠番となっている事から、型式番号の変更がなされた可能性は高いと思われる(だだし、近い将来に別のRX-83の実在が公表される可能性も、これまでの経緯から120%確実と言えるのだが・・・)。


付記・ムービービジョンの中のガンダー
「RX-78XX」 愛称はピクシー、作品名は「クロス・ディメンション」。
「RX-79BD-3」 愛称はブルーディスティニー、作品名は「戦慄のブルー」。退役したG-リクセンが撮影に使われた。
「RX-78E」名称はGT-Four。 空軍による実際のプランの一つとされている。
「TMM-PH1」愛称はゼファー・ファントム。「アウター・ガダム」(マシゥーラ・M・エリン監督)は、考証がお粗末すぎると軍事研究家に叩かれたが、個人的には好きな作品である。



※X-78機体コード

X-78 1号機・・・モノトニー→プライマリー
X-78 2号機・・・ホワイティ→(カーマイン)→セカンダリー
X-78 3号機・・・トリニティ→ターシャリー
X-78 4号機・・・グリーニー
X-78 5号機・・・ブルーリー
X-78 6号機・・・ブラウニー
X-78 7号機・・・シルヴィー
X-78 8号機・・・ブラッキー



蛇足


 MGやHGでプロトタイプガソダムが発売されない原因は、第一にカラーリングだと言えます。つまり金型を流用するためには金をかけて徹底した色プラ化を行なう必要がありますが、可能となるバリエーションは「プロトタイプ」、「ロールアウトカラー」、「リアルタイプカラー」「ティターンズカラー」の四種類のみなので、金型代償却のためもう少し増やしたい所です。要は、どらえもんズガソダムがユーザーに受け入れられ、そしてプロトタイプ等がキット化可能となる・・・・というのが狙いです。

 ただし、ガソダムの数を増やすという呪われた常套手段は、ユーザーから「また安易に増やしやがって」と批判を受ける事は確実です。しかしだからといって「シャー専用ガソダム」といった様な if 設定はあまり気がすすみませんし、ファースト世代の購買力も掻き立てないと思われます。そこで、まず既存設定であるプロトタイプとG3のトライカラーバージョン、2号機の中間バージョンを引っ張り出します。配色はそのままではバリューに欠けるため、プロトタイプは暗くおとなしめ、G3は先進的に見せたいのでZやチネル風にしましたが、もっと飛ばした配色でも良いかもしれません(シールドの配色は省きましたが、全てがそれぞれ異なる想定ですので念のため)。まあとりあえず、これでカラーバリエーションが増えました(G3の色分けも数種類あるので、それぞれ順番を付けるのもいいかもしれません)。

 また、フルアーマーとヘビーがいまだにMG化、HG化がなされないのは、フルアーマーシリーズが歴史に実在していたか否かをはっきりさせなかったため、一般的に非実在機として考えられている事に主な原因があると思われます。まあ、一年戦争に実在した説(ボンボンの0080コミカライズと戦略戦術大図鑑)もありますが、これを公式採用したり、機体を大量に存在させると当然強い反発が予想されるため、色替えで2体のみというのがプラモ展開的に見ても妥当な所でしょう。しかし、実在説を展開する場合、戦後にまたもやX-78が作られたとしてしまうのはロマンに欠ける上、MSV記述とも辻褄が合いません。
 そこで、「真の4〜7号機が存在していた」事にし、9〜13号機としてなるべく違和感を感じさせずに正史にねじ込める様に 配慮しました(型式番号研究的には暴論ですが、カトキリファインを「新公式」ととらえた場合、見た目的にはむしろこの方が自然でしょう)。なお、ヘビーは無論、設定無視のGFF解釈で増加装甲とし、金型代償却のため狂四朗バージョンも正史に加えます。

 そして最後に残った13号機は、パーフェクトは流石に除外するとして、レッドウォ(略)とする事も考えましたが、「ロマン」のため謎としました・・・というのは無論ウソで、後から加える余地を残すためです。また、NT-1シリーズの枠が2機分空いてしまったので、NT-2とNT-3を一体どんなデザインでねじ込んでやろうかなあ、と目下の所思案中です・・・ジュル、ジュルル〜〜・・・・・・・


 ・・・・・ハッ、これはどうした事か、パソコンの前でうとうとしていたら、いつの間にかヨダレを垂らしながらこんな文章を・・・。という訳で、半分寝ながら書いたのでこれは「寝言」というになりますが、どうやら自分がバンダイかサンライズ社員になった夢でも見ていた様です。どうもここ最近、こおゆう身分をわきまえない夢を良く見るんですよねえ、全く困ったものです・・・
 ・・・とは言うものの、「うん、やっぱり13体だよねえ」という奇特な方がもしおられましたら、史実の改変を妄想される事に何らやぶさかではありませんし、実力行使も大歓迎です。もっとも、歴史の改変には15年以上時間を遡れるタイムマシンを発明しなくてはなりませんが、宇宙世紀史の場合はそれよりもはるかに簡単です。単に、バンダイを買収すればいいだけの事ですから・・・(って無理です)


 ええと、欲望剥き出しのオナニー文章を今までに見た試しが無いのでカイてみました。これを読まれたが不快感を感じてくれれば試みは成功です。あぁ、私はまた一つ「タブー」を破ってしまった・・・。
 まあ一応、私が設定を「解釈」するのではなく、どう「作る」かという青写真をまず決めて、そこから逆算して妄想を作るという手法を取っている事がおわかり頂けたと思います。ただし、このやり方は自分の中ではごく当たり前の手法なのですが、いわゆるその手の世界においては邪道であるという点は、再三ながら御理解を頂きたいと思います。



2004/9/23

 「NT-1」関連を、既存の解釈に沿う方向に変更しました。実は、これを書く際にその手のサイトをいくつかのぞいて回った所、0080の初期公表設定(RX-79 GIII)やNT-2やNT-3の作例があるという面白ネタを拾いまして、当初はそこまで墓堀りする事もないんじゃないかと思ったものの、元々ガンダーと言ってる以上は「初期設定が史実!」でないとやはりシンプルではないため、急遽節操もなく取り入れてみました(どんどん不毛度が増していくなあ・・・)。
 まあ一応、今回はいつもの脳内妄想は最小限に抑えて、「4〜7号機の存在を認めたくない狂四朗世代ガノタならば誰が妄想してもこうなるはずだ」という方向で作っているため、今後も面白ネタを取り入れたり、他人の考えに影響を受けたりで柔軟に変えていくつもりです。そもそも、今後キット化されてしまえば「キットを存在させるための提案(妄想)」という前提が崩れるため、今と全く違う事を私が言い出すのは間違いないですしねえ・・・「ヘビーの中の人などいない!」とか「FAは13機作られていた!」とか。



2004/9/24

 マウンテンサイクルからの発掘物を画像掲示板にアップしました(こういった古い模型資料は結構揃ってます・・・もっとも考察的に重要なSDクラブは一冊もなく、更に貴重なボンボンもゼロに等しいですが)。
なおちなみに、NTバリエーション情報はこちらのサイトで拾わせて頂きました。
http://members.jcom.home.ne.jp/0911502801/index.htm



2005/3/23

○フルアーマー関連に少々追加し(以前の雑記ネタ)、名称をフルアーマードG_に変更しました。外国サイトにおけるFSWSの記述が、公式の(Full-Armor System and Weapon System)と異なる事が判明したため、和製言語とガンダム語の尊重はしないというガンパラのポリシー上、公式を撤廃し、バランス上とりあえずフルアーマードという事にした訳です。
 そもそも、RX-78はそれ自体がフルアーマーな訳で、ゴテゴテ付けたのをそう呼ぶのは「ガンダム語(和製英語に昇格する可能性あり)」と言えます。よって「オーバーアーマー」とか「ファットアーマー」と言い換えたい所なのですが、この辺はガノタとしては脳内刷り込みがあるため流石に自分でも難しい部分です・・・。

○モデルグラフィックス’01年10月号に、NT-1FA(中の人はNT-1の2号機)というのがあるのですが、Bクラブ 44号のNT-2と同じグレーなので、両者が同じ機体であるとコシツケられるのではと妄想。なお、これは両者のカラーリングが偶然に一致したというよりも、単に両者の元ネタが近藤イラスト(画集「STANDBY OK」の表紙)であったためこうなった物と推測します。ちなみに、このモデグラ作例は福地デザイン(初出である1/100旧キットの解説書にはFSWS試験案とのみ表記)に独自のアレンジを施した物ですが、背中の砲も無く色もグレーのためフルアーマーガンダムとキャラがかぶらないメリットがあると言えます。という訳で、これを福地版をコンパチできる物を「RX-78NT-2FA」としてGFFで発売すると全国の近藤ファンと福地ファンが喜ぶんじゃないかなーと思いますがどうでしょうかバンダイさん?(←見てません)。

○NT-3に関しては、B-CLUB 50号の作例はカラーリングが今ひとつ物欲をそそりません。よって、明貴カラーアレックス(モデルグラフィックス61号[89-11])に「3」と書いてあるので、ここは素直に三号機→NT-3でいいのではないかと最近は考えています。外付けアーマーも新規にデザインを起こすより、GFFで没になったチョバムアーマーと宇宙用大型ブースターの選択式をキボン(←だから見てないってば・・・)。



※各画像は、「機動戦士ガンダム(サンライズ 1979)」のデザインに改変を加えた物です。
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X78解説-1   Oregun

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