X-78 series-1


このページの内容は、俺ガンを楽しむためのフィクションであり、
現実の「機動戦士ガンダム」の史実とは無関係です。


U.C.0104/09/05作成、09/23改稿、0105/3/23微改稿

文責/ソーヘキ・モー
(紀元前3年生れ、中国出身。異端のトンデモ研究者としてオカルト界のごく一部で名を知られる)

X-78シリーズの真相

 X-78ガンダー(※1)の製造数は、計八機が従来の定説である。だが、MSVインスト記述(※2)では「(ジャブローに残された4〜8号機は)アムロの要求で運動性能と反応速度の改善の課題が与えられ、改修が続いた」とされており、FSWS計画の存在から見ても、FA78-1等のベースとなるべき五機が急遽バラバラに形状変更されて、ましてや最前線に送られてしまったのでは、プラン自体が全く成り立たず辻褄が合わない。つまり、MSVインストのFSWS計画の存在を肯定するならばRX-78-4以降を否定せざるを得ず、その逆もまた然りである。よって、実は機体の総数がもっと多かった可能性は高い・・・と言うより、そう考えずに両者の説明を付ける事は、ラクダが針の穴を通るよりも困難であろう。
 しかし、筆者の考えではX-78が戦後また新たに作られて9号機以降となったのではなく、当初から存在した八機のうちの五機にG_の命名が当初なされず、全く別の機体がG_04〜08として命名され、X-78-4以降の型番に挿げ替えられた物だと見ている。だが、そう考えた場合は一般的なガンダー4〜8号機が何であるのかが疑問となるが、これに関してはX-78NTの母体となったシリーズ(当初はX-79だったが後に型番変更)であったというのが筆者の到達した結論である。

 NT-1アレックスがガンダー4号機である事は公式に否定されているが、そう書かれた記述は非常に多い。また、当初の公表では3号機とされ、製造途中段階と見られるアレックスを描いたスケッチ(ユタカ・ブチヤマ氏)に、額に「RX-79 GIII」とマーキングされている物が存在するが(ちなみに左肩に大きく3のナンバー有り)、これをアレックスの開発基地がジャブローから離れていた事による情報途絶による重複と考える事はできない。なぜならガンダー2号機のデータと戦闘記録をフィードバックし、アムロ・レイ専用として作られた(チューニングされた)のが本機であるからだ。よってここから、アレックスはG_と命名される予定だった機体であり、すなわちG_のネーミングはX-78の製造された順ではなく、G_を受け継ぐに相応しい機体(想定スペックを満たした状態)に完成された際に命名される物であると見て間違いない。つまり、アレックスのマーキングが3から4へと変更された理由は、各地の工場間で行われていたガンダー開発競争に勝利して「ガンダー3号機と命名されますように」との願いを込めて書かれたナンバーであったためであり、G_03の命名が知らされた後に「4」へと変更された、というのが真相であろうと考えられる。(※3)

 また、X-78-4、5ののバンダイ・モデルクラフトによる最新の形状解釈や、X-78-6のGFF解釈にアレックスとの形状の類似性が顕著に見られる事から、4〜6号機の母体がX-78NT(New Technology)の母体と同じシリーズである可能性は極めて高いと考えて良いだろう。 なお、X-79が型式変更された理由に関しては、おそらくは新型のX-79を実戦投入してしまうとX-78の戦果が霞んでしまうため、X-78の伝説化(FSWS計画への予算導入)の障害となると判断されたのではないかと推測される。



X-78シリーズ一覧


X-78 1号機/RX-78-1 G_01 ・・・78-1仕様、78-2仕様に改造。G_01と命名。
X-78 2号機/RX-78-2 G_02 ・・・78-1仕様、78-2仕様に改造。G_02と命名。
X-78 3号機/RX-78-3 G_03 ・・・78-1仕様、78-2仕様、78-3仕様に改造。G_03と命名(通称G3)。
X-78 4号機/RX-78FA-1 (G_09)・・・初期試作型から中間武装型に改造、FSWS計画に使用された。
X-78 5号機/RX-78FA-1 (G_10)・・・上と同様で、完成後暫定的にG_10と命名され、FSWS計画に使用された。
X-78 6号機/RX-78FA-2 (G_11)・・・初期試作型から改造を受け、FSWS計画に使用された
X-78 7号機/RX-78FA-2 (G_12)・・・初期試作型から後期試作型に改造、FSWS計画に使用された。
X-78 8号機/RX-78-?   (G_13)・・・後期試作型に改造されたが、その後の詳細は不明。

X-79 1号機/RX-78NT-1・・・AL(Augusta Laboratory)-EXに改造、完成後はG_の名が与えられる予定だった。
X-79 2号機 ・・・不明(後にRX-78NT-2となった可能性あり)。
X-79 3号機 ・・・不明(後にRX-78NT-3となった可能性あり)。
X-79 4号機/RX-78-4 G_04 ・・・改造を受け、完成後(予定のスペックを達成後)G_04と命名。
X-79 5号機/RX-78-5 G_05・・・改造を受け、完成後G_05と命名。
X-79 6号機/RX-78-6 G_06 ・・・改造を受け、完成後G_06と命名。通称マドロック。
X-79 7号機/RX-78-7 (G_07)・・・終戦時には未完成。G_07と命名されたと思われる。
X-79 8号機/RX-78-8 (G_08) ・・・一切が未公表だが、G_08と命名されたと思われる。


(※1) ガンダーX-78とも呼ばれる事も多い。X-78の型式番号は戦後(大戦末期説あり)にM.コマキ大佐の指示でRX-78に変更されたが、ここでは戦時中の呼称で統一した。ちなみにガンダーとは[Great Ultimate Near DEfense Robot]の略であるが、後に[Great Ultimate Near Defense &Aggressive Machine]へと変更された。なお、RX-78-2との仕様の存在が公表されたのは82年頃と遅く、RX-78-3の公表も85年以降である。また、RX-78-4以降の型式番号の命名には「仕様」という概念が存在しなかったであろう事がうかがえるため、おそらくX-79からの型式変更の際に、製造番号順にそれぞれ型番を振り分ける方式に変更されたのであろう。

(※2) 筆者は基本的に、公表情報(資料)はより新しく一般的な物を重視するスタンスだが、これは裏の取れない(現在入手不能な)情報をなるべく扱わないというポリシーによるためで、よってバンダイ・インストのMSV記述は例外である(だだし、記述当時はNT-1及びその他の存在が封印されていたためか矛盾も多く、筆者としても多少信頼を置きすぎてしまったきらいがある点は否めない)。

(※3) アレックスの名称を 「ガンダーNT-1(通称アレックス)」と誤解している方は多いと思うが、軍事文献として最も有名で入手も容易な「G年鑑(MS大全集03年版)」には、機体名に「ガンダー」の文字は一切はない。ただし、同書の別欄には「4機めのガンダーである」とも記述されており同様の文献も多い事から、「正式ではないが、本来4機めのガンダーとなるはずだったためそう呼ばれる」と見て良いだろう。なお、これは単にアレックスへと改名されただけではないのか?という反論もあるとは思うが、アムロ・レイ専用に開発された機体からガンダーの名をわざわざ消し去る事は、普通に考えて有り得ないと言えよう。



X-78各機解説

※図は03年6月に起こした物及びそれに手を加えた物であり、筆者の最新の形状解釈とは異なる。なお、78-2、3仕様の下腕部形状が78-1のままであるのは、クニオー・オーカワラ氏による再現形状を尊重し、下腕部カバーの非装着状態で図を起こしたため。



「X-78 1号機(G_01)」
 本機がサイド7で破壊された時点において、三機のガンダーはトライカラーの体色(適応迷彩装甲の非作動時色)で統一されたと言わてはいる。だが、三機揃って仲良くアクロバットショーを行う様な状況では無論ないため、遠方からの識別のため配色パターンに多少の差があった物と考えた。なお、この配色(RX-78-1 トライカラー)は胸部の赤い状態の二号機の配色を先に想定し、それから逆算した物であるため、筆者の解釈ミスである可能性も高い。
(※図右は今回新たに彩色)



「X-78 2号機(G_02)」
 左の「RX-78-2 ロールアウトカラー」の配色は、靴の色が白から赤に変更された後の物。中央(RX-78-2 レッドカラー)は、一号機のMSVインストの「二号機は当初銀地に一号機と同様(青の部分のみ赤)の塗り分けを経て、銀地を白にしている」という不明瞭な記述からであるが、これを一号機の色が二号機(図右)の赤い部分が青であったと考えてしまうと矛盾が生じてしまうため、従って2号機の胸部が赤であった状態が存在したのであろうと考えられる。しかし、単純に図右の胸部を赤にしたのでは赤い部分が多すぎて絵にならないため(ガンダー製作者のデザインセンスが異常だったと考えたくはない)、よって記述は両者の体色が派手になっていくあくまで途中段階の物を指していたと解釈し、この配色を想定した。
(※図の左右は03年6月稿のままで、中央は昨年の図に胴体の水色部分を加えた物)



「X-78 3号機(G_03)」
 左は「G3トライカラー」と呼ばれる体色(RX-78-3仕様)。3号機は製作された時点でX78-2仕様であったという可能性も最近まであったのだが、「G_コレ」解説の「八機のRX-78-1が作られた」といった記述等から、RX-78-1仕様も存在した可能性は高い。G3のトライカラーに関しても単に三機が統一された事しかわかっていないが、ここではかなり派手な色調であったと仮定した。
 グレーの配色に関しては、一般的に知られるバンダイ・モデルクラフト解釈(二種存在)ではなく、現在公式発表されている所のブランリヴァル搭載時の配色である(ただし図は明度を若干落としている)。なお、ブランリヴァルにおける3号機の不鮮明な映像を画像解析した結果「Verka解釈」と呼ばれる形状であったという報告がなされているため、最終改造時には形状がかなり変化していた可能性が高いと思われる。
(※図左は昨年の物の腹部を赤く修正、右は今回新たに彩色)



「X-78 異説」
 左はミツキ・ナカムラ画伯による、地球をバックにしたガンダーを描いた有名なポスターの配色である。しかし、ポスターの絵とは言っても他に例を見ない特殊な配色であるため、胸のダクトが赤く横腹が白い点から、1号機もしくは3号機のトライカラー配色を参考に描かれた可能性もゼロとは言い切れないだろう(昨年はこれを一号機だと考えていたが、今回はあくまでも異説として扱った)。
 右はムービービジョン用「トライアルプロダクトカラー」で、1号機のMSVインストにも使われている(インスト写真では胸部にG-02とのマーキングが確認できる)。だが、この体色はあくまでプランニング段階の物にすぎないというのが筆者の考えである。
(※図右は今回新たに作成)



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Oregun  X78解説-2

G_Robotism