ロリペドだからこそ、ょぅι゙ょを守ります…



2004/11/2

「私は怪しい者ではありません!」

「私はウソを決して言いません!」

「私はロリではありません!本当です、信じて下さい!!」

 ・・・と聞いた瞬間に「ウソつけ!」と突っ込むのは、別に私だけではなくごく一般的な反応だろうと思います。こういった言葉をいくら発した所で相手には一切届かぬどころか、「私は異常者だ!」と声高に叫んでいる様なものですからねえ・・・(と、我が身を振り返り反省)。

 ここ最近、オタなエロリサイトで「オタクだからこそ、女の子をまもります」http://yellow.ribbon.to/~aka7/savegirls.htm という怪しい萌えるバナーを時々目にします(そっちの属性は無いのですが、あまりに数が多いため巨乳系オタ絵サイトをサーフィン中に良く入り込んでしまうので・・・)。しかしこれ、私にはどうにもエロ犯罪の奨励コピーにしか読めません。例えるなら、出会い系アダルトサイトで「中年男性だからこそ、女子高生をまもります」と言う様なものです。
 よって、日頃オタクへの悪意を持つ一般人には、「オタクは幼女を犯したくてたまらないのですが、パンピーにこれ以上差別されるのは嫌だからこそ日々の妄想の実行を耐えている、つまり女の子を守ってあげているんです」・・・と、事実上のペド犯罪をほのめかす脅迫文に見えている様な気がするのですが・・・とつらつら考えながらググってみた所、ちゃんとした批判が既にいくつかなされていました。

http://www.alpha-net.ne.jp/users2/todayg/reason.htm
http://yottya-mizutamari.hp.infoseek.co.jp/hp/yottya/diary_bak1.shtml (04'03/23)
http://d.hatena.ne.jp/goito-mineral/20040317#p2
http://www.mikihoshi.com/blog/neta/fav.html

 なるほど言われてみれば確かに、「守る事」=「危害を加えない事」ではないですしねえ。大体、守る事を直接実行するならば、やはり近所の幼女達の顔写真データベース(通称・守るぞファイル)を作り、背後をつけて行動を逐一監視するといった方法になるんでしょうか? しかし、それをやろうものなら即警察に捕まり、押収された守るぞファイルを誘拐予定リストと判断されて、めでたく社会生命とサヨウナラ・・・(まあ、現実の手段はせいぜい近所の幼稚園に防犯対策費を寄付とか?)。
 なお、間接的に幼女を守るのならば「ロリペド的な物の根絶」こそが第一であると、お偉い方々が児ポ法の二次元適用にも日夜がんばっておられますし、これにオタクの出る幕は無論ただの一歩すらもありません・・・。

 また「オウムだからこそ、サリンを撒きませんと同じだ」とも言われている様に、コピーの文句が曲解せずに受け取られるという事もあり得ないでしょう。世の中で信用されるためには、言っている事よりもやっている事の方がずっとに重要です。しかしエロリサイトは「子供の心を踏みにじっている」と世間に判断されている訳ですから、既に心を踏みにじっている者が「体は踏みにじらない」と言った所で、誰一人信用などしないでしょう。
 なお、ここで踏みにじってはいないぞと異論が出る事と思いますが、小学生といえど今時検索エンジンくらい使うでしょう。そしてグーグルのイメージ検索に「プリキュア」や「どれみ」を入れると、そこに出てくるのはほとんどが・・・(;´д`)
 よって、オタクが信頼を得るためにすべきなのは、まず「オタク=ペド犯罪者予備軍」との世間の誤解を解く事であり、「オタクが関心を持つ(妄想を抱く)のは空想上の二次元少女で、現実の少女を対象とする事は(ほとんど)ありません」ときちんと伝え・・・とつらつら思っていたら、既にこのよーな物が・・・(;´д`)
http://www.geocities.jp/pugera3d/

 結局の所、外側の世界に対しての無関心と根を同じくする「言葉が届かないかもしれない」という想像力の無さが、オタクをいつまでもオタク世界の鎖国住人たらしめている要因ではないかと思います。そもそもオタ絵には非オタを排除する性質があり、普通の人は嫌悪感を感じますから、一般人に見せるためのバナーにオタク絵があるのは全くの逆効果だと思うのですが、そこの所どうなんでしょうかねえ・・・?
 しかしまあ、「メカフェチのお前がそれを言うな」と突っ込まれると返す言葉がなくニンともカンともではある訳で、おまけにガンヲタの90パーセント以上をカトキマニアが占めるが如く、オタクの90パーセント以上をロリオタが占めているのが現実であり、またしても敵が増えていく一方の四面楚歌の私・・・


 ・・・と文句をタラタラ言ってしまいましたが、批判だけでなく代案も提示するのがウチの方針だという事をうっかり忘れていました。ええと要するに、この件の最大の問題はコピーがマズイという点に尽きます。オタクが実際に守りたいのは「二次元の女の子(オタク文化)」であり、「オタクの世間的立場」ですから、「女の子を守りたい」というのは明らかに奇麗事の建前にすぎません。
 つまり「オタクは悪くないんです!」という意味の事を変に言い換えただけのウソにすぎないのであっては、曲解されずとも「私は人類を守ります」という程度の空疎な重みしか持ちえず、ハナからどうにも伝わりようがないのが道理です。

 よって代案なのですが、「オタクはオタク自身の罪を許さない」という主張ならば、誤解なく伝わるのではないかと思います。という訳で、「オタクだからこそ、児童への性犯罪を憎みます」というのが適当な所かと。これならば、「愛煙家だからこそ、喫煙マナー違反を憎みます」や、「モデルガン(象牙、希少昆虫・・・)マニアだからこそ、密輸入を許しません」と同じですから、主張自体は曲解する余地がありません。
 要するに、伝えるべきなのは「オタクは身内から性犯罪者を出さぬ様につとめている」というメッセージであり、そもそもオタクにできうる「女の子を守る」事は、唯一これのみでしかありえないでしょう。

 なお余計な話になりますが、運動自体を潰す事や、コピーを変えさせて方向転換させる事が私の目的なのではありません(もしそれが狙いなら、こんな陰口ではなく直接乗り込みます)。そもそもバナー一つでオタクへの偏見が消えて児ポ法が潰れ、現実を変えうるとは露ほども思いませんし、方向転換が自発的な物でない限りは、考え方(真の問題)は変わらないでしょう。

 元々私の興味は、ディスコミュニケーションの発生及び、運動が大きな支持を受けている事から垣間見えるオタク属の姿、要はオタクがなぜ嫌われるのかを究明する事にあるため、観察対象にはできるだけ関わらないのが好ましい訳です。つまりこれは、意見や糾弾というより単なる「観察記録」にすぎません。
 よってまあ、90パーセント以上の方がこれを怒りをもってお読みになられている(?)とは思いますが、この不快な戯言はいわば「誤解が生んだ想念が放出された(意味不明)」様な物だとでもお考え頂ければ幸いです。

 2004/11/2(2004/7/7の雑記を加筆)

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