NT-1黒歴史

人に歴史あり、MSに黒歴史あり。
ガノタ文化研究のため、画像引用を止むを得ず行っています。


ニュータイプ88年11月号4pより
 出渕氏による絵の右半分で、初期段階では「RX-79 ガンダム3号機」だった事がわかります(額に「RX-79 G-III」との文字)。(※絵の左半分に関しては、引用の範疇を超えてしまうため掲載を割愛)
※正統学界的位置・・・・おいしい墓堀り資料。
※ガンパラでの位置・・・おいしい墓堀り資料。


ビークラブ44号より、NT-2(非公式)
 近藤氏が良く描くカラーで塗装した作例。
※正統学界的位置・・・模型誌作例であるため、考察的に考慮に値せず(ただし、NT-1が計3機作られている可能性は極めて高し)。
※ガンパラでの位置・・・一年戦争時のガンダムの数は無限に増殖する宿命を持っています(笑)。これを前提として考えると、NT-2という名称は覚えやすいため存在だけは今のうちから匂わせておくと後々得策ですが、NT-2が「NT-1の二号機」なのか、それとも全く新規の物として出現するのかはあくまでも天上のバンライズ側次第です。
 ただしガノタが妄想する場合は必然的に前者とならざるを得ませんし、そもそも考察的にNT-1は3機の存在が許されています(当時のRXシリーズの1ロット数3機の原則)。そしてNT-1にもう一つの機体が存在していたと仮定した場合、「NT-1として公表されている写真の中に、それ(おそらく別のカラーの機体)が紛れ込んでいる可能性が高い」・・・つまり体色の異なる近藤氏のイラストが実は「それ」である可能性が生じます(マーキングのナンバーはCG修正した物かと)。また、RX-78の型式番号命名法(リアルさよりも「模型展開」を重視した物)がRX-78NT-1にも同様に適応するのならば、考えられる型式番号は「NT-1-2(もしくは3)」か「NT-2(ないしは3)」のどちらかですが、前者では模型展開上(←ここ注意!本文は考察ではありません)極めてややこしいため、よりバンライズ的に良いと思われるのは後者です。
 また、NT-2は初期のプラモのインストにある「FSWS試験案」(公式な型式番号は不明)が存在する場合、そのベース機とされた可能性は極めて高いと考えられます。証拠は「HJ別冊ガンダムウェポンズ/連邦軍MS編」における立体化(FA-78-Xと命名されている)、及び「MG誌2001年10月号(203号)」の立体化(RX-78 NT-1FAとされているが、それだと区別がややこしいためHJ側の命名が正確であると考えたい)において、ベースの機体が両者とも近藤カラーを採用している事です。ただし両者とも具体的な設定が語られておらずベース機に関しても謎なのですが、どのみち考察的には2号機か3号機なので、BクラブのNT-2を持ち出して2号機であるとする解釈は比較的妥当であろうと思われます。


ビークラブプ50号より、NT−3(非公式)
 プロトタイプガンダムのカラーリングの作例。
※正統学界的位置・・・模型作例のため考慮に値しないものの、NT-1が(以下略)。
※ガンパラでの位置・・・このカラーリングでは面白みがないので、オレ的には変更を加えたい所です。色はほぼ全身黒でアクセントに銀が入り、デザインも部分的に異なり、無論ゴテゴテ増加装甲も必需…という感じで。ただ、まあ別に放っておいてもいつの日にかバンライズが・・・(以下略)。


モデルグラフィックス89年11月号(61号)より
 胸にRX79NT、腰に3のマーク。「RX-78 NT1プロト」とあるのは無論MG側の命名で、以後黒歴史化しているものの明貴氏の彩色であるためか、公表がわずかに一度とはいえカトキ信徒…すなわちチネラーにとっての知名度は高く、このカラーリングを模したと思われるキーホルダーが既に存在しています
※正統学界的位置・・・おそらく、模型誌であるため重要度は低し。なお、なぜそうなのかは学会のローカルルール知らないとわからない事なので解説します。もしこれが、ボンボンやSDクラブやガンダムマガジン(←全部激レア資料)だったならば「考察に充分値する資料」であると言えるものの、模型誌(←レア度低し)なので重要度は低いはずです。模型誌では大抵「あくまで遊びであり公式ではない」というスタンスで扱われますが、児童誌ではそんな公式云々などといった大人の都合は書かれません・・・つまり「何であれ本気で扱われる」のです。よって「学問としてどちらが重視されるのか」は、あえて言うまでもないでしょう…。
※通常学会的位置・・・存在するとすればNT-1の初期カラー。元々テストカラーという設定で描かれ、尺の都合でアニメ本編には使用できなかった画稿であるため。
※ガンパラでの位置・・・NT-1以前に作られたプロトタイプ(別称NT-0)。これは「同一機体ならPrototypeの名称はおかしいので、型式はNT-1(Proto color)という所になるのだろうけど、Proto-よりもearly、firstや、test、triaの方が自然だし…っていうか塗り直してる暇があったらとっとと完成させろよ!」という中学生的突っ込みと、「初期カラーではロマンが無いので商品が売れにくい(←考察的な考え方では無い点に注意)」との小学生的理由によりますが、「1ロット3機」という考察原則を無視しています(まあNT-3を無くせば遵守できますが、一応ガンパラはRX-78-0が実在する「1ロット4機」のトンデ妄想世界ですので)。また、そもそもNT-1においては未見の重要資料があるため(山賀氏による小説で雑誌付録のため入手超困難、無論国会図書館にも無い)、ここで重大な反証が得らる可能性が極めて高いという問題も存在します。
 しかしまあ、いずれにせよ「GFFでNT-1の色変えをいかに売るか」を前提に設定を逆算すると(←こんな事を言うのはガノタ界で私だけの様ですが)、真っ先に選ばれるべきなのがこれであると言えます。そして、それにはただ色を変えるだけではなく「完全無視されたチョバムアーマーをここで復活させるべき」だと考えます(←買ってもいないくせに我ながら良く言う・・・)。


2006/5/30(※各画像は2004年9月の掲示板より移動した物)


 
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