2078年7月8日、杉並区上井草駅前のシンボルであるブロンズ像「機動戦士ガンダム・モニュメント」がイタズラされ、容疑者の住所不定無職「巌田安彦」(29歳、名古屋市出身))が器物損壊及び銃刀法違反容疑(大型ノミ等)で逮捕された。巌田容疑者は、「自分が像のモデルなのに、形が全然似ていないのが許せず仕方なくやった」と容疑を全面的に認めている。
なお、ガンダムの生みの親であるアニメ会社バンライズ社は事件に対し「大変に許しがたい、犯人には厳罰を望みたい」とコメントしているが、近隣住民及びネット市民は一様に「深夜のわずかな時間に独力でこれだけの改造をなしえるとは、まるで神の御業としか思えない」と容疑者を擁護しており、何と拘置所からの早期釈放及びモニュメント修復の中止を求める署名運動までもが行われているとの事である。
(7/9追加)
※ガンダム像画像は「ワタナベ編集員のぶっちゃケ□ブログ」、滝川アナは「外道スタイル」、ガンダム逮捕は作者不詳のネタ画像を加工しました(脚の形状を修正)。
僕はゲリラでテロリスト
傭兵にはもうなれない、棺桶に片足を突っ込んだテロリスト
僕のたったひとつの武器は、ネット
ちっぽけだけども全能の武器
テロリストは壊す事しかできないけれど
名も墓も残す事を許されないけれど
それが「再生のための破壊」であると信じつつ
闇の中から黒き墓標を今日も撃ち抜く
「批判は無意味だ」、と良く人は言う
確かにそうかもしれない
できてしまった物は既に手遅れなのだから
言っても決して変わりはしない
だからもう、当事者にはわざわざ言ったりはしない
だけどおかしいと思ったら、「おかしい」とここで言う
僕の消えた未来において、同じ事が繰り返されるのを防ぐために言う
それだけが、僕にできる唯一の事だから・・・(ひずんでるけど)
それだけが、僕が返せる唯一の愛だから・・・(ゆがんでるけど)
僕に語る資格が微塵も無いのは、百億も承知で言うよ
もしかしたらいつか資格を持つ日がくるかもしれないけど、二万年後までは待てないから言うよ
実際に見た事はないので、あくまで画像から受けた印象
よってもし「実物を見たら全然違うよ!」だったならゴメンナサイ
あれがもし、バンダイのある静岡市清水区の駅前だったなら構わない
だけど杉並区上井草駅のオブジェがあの形っていうのは納得できない
ガンダムの生まれた街にあるべきオブジェではない様に思う
富野御大が監修したっていうけど、理解に苦しむなあ
聖地のモニュメントは「ガンプラ用デザイン」をそのまま元にしているからだ
つまりサンライズは一切関与せず、御大の宿敵たるバンダイが作った形だ
カトキハジメが外観を担当したPGは、1998年当時はプロダクツとしての革新性があった
しかしそれが優れていたのは、あくまで「当時のガンプラ・コンセプト」において、だ
当時の技術でフレームを再現するためには、あの太いプロポーションにする他は無かった
だけど問題だと思うのは、それ以降に「ほぼ全てのRX-78-2」の基準となった事だ
模型と映像(ゲームCG)は考え方が異なるのに、何の考えも無しにそれが標準化されていった事だ
だけどそのデザインも、2008年夏のMGVer.2.0をもって引退、十年もの間ご苦労様
MGVer.2.0は、まだまだ中途半端ではあるけれど予想通り「安彦ガンダム」へと回帰した
「安彦版(アニメ版)」は、ガンプラ世界においては常に「外道」であった
「可動戦士」であれだけの追求がなされていながら、ガンプラにはただの一種も存在しない
しかし、それは全く無駄な回り道ではない
鉄人28号のリメイクが、あの元のデザインへと戻るのに長い年月がかかった様に
30年の時を経ても古びていない物に人々が気づくには、どうしても時間がかかる
つまりシンプルなオリジナルデザンへと回帰するためには、回り道とて必要な物
キャラクターの魂の真髄は、例外なく「最初のオリジナルデザイン」に宿っている
ウルトラ然り、ライダー然り、そしてガンダムも同様だ
そしてそこからラインが外れる事で初めて、人は真髄の存在に気がつく
「モニュメント」は、玩具とは異なり「永遠性」を内包する
「アート」は、永遠に残る物でなくてはならない
10年そこらで消えていく物であってはならない
だからあのモニュメントは、僕の目には「滅び逝く者」へと向けた墓標に見える
だけどこれは、アニメ調の安彦版でないからダメだと言っている訳ではないよ
まあ最も適切かつ相応しいのは確かだけれど、真に問題なのはそこではない
重大な点は、あの彫刻が「人体」を感じさせない事だ
細かい事は画像を見ての通りだけど、そもそものポーズがなってない
あの雛形がガンプラである事は、小学生が見たってわかる
つまり、不恰好なガンプラの単なる縮尺の拡大だ
右肩だけは通常上がらない角度で固定して、肩パーツを無理やり接着している
パーツを削ったりの調整はせず、単に被せただけであろう事は見ての通りだ
僕にはアートはわからないけど、キャラ模型の事なら多少はわかる
まああれがガンプラだったなら、「もっとがんばりましょう」って所かな
「ガンダム魂」があれば、ああはならない
アート界の掟では例え構わなくても、模型ではあんなぞんざいな肩では恥ずかしくて見せられないよ
もしモニュメントを僕が作るのなら、ガンプラなど使わずゼロから作る
つまり、パチ組みではなくフルスクラッチ
既存のパーツが一つでもあると「ガノタ魂」が入らないから
僕は「ガンダムの美しさ」を追求しながら作るので、元の形があるとノイズになってしまう
自分のフィルターでデザインを咀嚼した上で、全てを解体して組み立て直す
それを何度も何度も繰り返して、初めて「ガンダム魂」が宿りうる
自らの価値観がガチで試される真剣勝負
僕にとっての「ガンダム」とは、ガンダム魂が入っている物だけだ
魂がない物は、それは単にガンダムの姿をしているだけの「別の物」だ
ただのバンライズのシンボル、広告塔であるにすぎない
・・・あ、ちょっと言い過ぎたかな
所詮は名も無き年寄りの戯言ではあるけど、お気を悪くされた人もいるかもしれない
っていうか、バンライズにまたもや喧嘩売ってどうするね俺・・・
まあ別にいっか、世捨て人だし
実はあそこは、昔はチャリで10分で行けた場所
あの辺は放置自転車と猫がやたら多いのだけど、今もたぶんそうなのだろうな
なお、もし星雲の志を胸に上京せんとする若人が見ていたら、元杉並区民から一つだけアドバイス
クーラー無しの部屋を選ぶと、東京23区の夏はキツイので要注意です
重大な事を言い忘れていました。この痛い電波ポエムは「ネタ画像」とワンセットです。画像は独立して存在できますが、ポエムは違います。私がこのページに費やした力配分(時間配分)は「画像が95%、文章5%」であり、ポエムは画像の解説文(ほぼ蛇足)にしかすぎません。
つまり、転載等で画像は見ずにこの文章だけをお読みになられる事は想定してませんので、おそらく「この電波、何様のつもりだ?」とか「ポーズがどうダメなのか詳しく言え」と思われるはずですが、そういう訳なのでその際には御容赦を願います。
なおポエムの繰り返しになりますが要点をまとめますと、要は「俺にとってはコレがガンダムの本質なんだ!」というアーティストのメッセージがあれば、アニメ版でなくとも、例え何版であろうとも「俺的にはアリ」です。
まあ現在はたまたま「アニメ版(=安彦版)が革新である状況」というだけで、MGバージョン2.0発売以降は変わってくるはずです。つまり10年後(完全安彦体形のバージョン3.0が出た後)に同じ事を言っても「単なる標準化万歳主義による物言い」にすぎませんから、その時には「単にアニメ版をなぞるだけではダメだ、それにプラスアルファが必要だ」と主張する予定です。要は、PGデザインはPGデザインで「産みの苦しみ」がありましたし、旧MG1.0(1.5は単なるスケールアップでしたが)も可動戦士もカトキ版も○○版もそれぞれが同様でした。ならばブロンズ像は、既存の形を単に3次元化するだけでなく、もう一段「アートとしての独自アレンジ」を加えるのが「ガンダム文化的」に見て乙かと。
ちなみにもし私が作るのだったら、場所が聖地でなければ単にガンダムはモチーフにする程度で過去の何物にも似ていない俺ガンにしたい所ですね・・・「筋肉ガンタム」(人体の上にパーツが付いている着ぐるみ風)とか、何だかわからない「抽象ガンダム」とか・・・(←なんだそれは)
2008/7/9追記
2008/7/8